週末は古墳巡り

古墳とは、およそ3世紀から7世紀に築かれた墳丘状の墓のこと。その数、およそ20万基。

帆立貝形古墳

王塚古墳 (再訪) 中央市大鳥居

5月に見学会があった二子塚古墳のその後が気になって再訪した。その前に王塚古墳を再訪。 市指定文化財 史跡 王塚古墳 所在地 中央市大鳥居4256所有・管理者 大鳥居自治会指定年月日 昭和45年3月1日 王塚古墳は海抜342mの宇山平(うやまだいら)丘陵の頂点にあ…

野毛大塚古墳展 (再訪) 世田谷区立郷土資料館

世田谷区立郷土資料館を再訪して野毛大塚古墳展の後期の展示を鑑賞した。前期と後期で入れ替えられた展示ケースは2ケースだった。これで今回の前期と後期と2017年のトーハクで、野毛大塚古墳の出土品はほぼコンプリート。 ↓ 展示入替された展示ケース(上段が…

舟戸古墳群 那須町稲沢

那珂川水系最北端で、関東最北端の古墳群の舟戸古墳群。白河の関まで19km。帆立貝形古墳1基と円墳2基。最近になって、県道北側の林の中に、これらよりもやや小型の円墳が2基、新たに確認されているとのこと。 舟戸1号墳 舟戸3号墳(左)と1号墳(右) 舟戸3号墳(…

野毛大塚古墳展 世田谷区立郷土資料館

昨年4月から施設改修工事のため休館していた世田谷区立郷土資料館は、8月1日にリニューアルオープンして、重要文化財保存処理完了記念「野毛大塚古墳展」を開催している。会期は8月1日から10月22日まで。前期と後期で展示品の一部が入れ替わる。そこで前期の…

大塚古墳 市川三郷町大塚

鳥居原狐塚古墳の西約500mの大塚古墳と伊勢塚古墳を訪ねた。この2基の古墳は、平成7年に山梨県教育委員会が、文化庁の国庫補助を受け、学術調査を実施した。大塚古墳では、墳丘測量図化と墳丘周囲の各所にトレンチを設けて、墳形及び墳丘規模の確認調査を行…

王塚古墳 中央市大鳥居

二子塚古墳見学会で二子塚古墳の前に、王塚古墳を見学した。合掌式石室や埴輪等について解説していただいた。 史跡 王塚古墳 本県では数少ない前方後円墳の一つである。石室は合掌型で、武具、武器類埴輪等を出土し、その特異の石室は日本考古学界から注目さ…

目沼10号墳 (再訪) 杉戸町目沼

次に目沼浅間塚古墳(目沼10号墳)を再訪。 町指定史跡 目沼浅間塚古墳 この古墳は、高さ5メートル、全長46メートルを超える目沼古墳群最大の前方後円墳である。 古墳中心部である石室は発見されておらず、被葬者等についても明らかではない。平成三年の調査で…

山王塚古墳 笠間市小原

笠間市の一本松古墳群の散策の続き。 山王塚古墳は帆立貝形古墳だったが、1889年(明治22年)に水戸線敷設のため、前方部が削られ、径50mの後円部だけが残った。墳丘は3段築成。後円部墳頂には日枝神社が祀られているが、神社の参道も鉄道で分断されていて、参…

亀の子塚古墳 壬生町羽生田

亀の子塚古墳は、全長約35mの帆立貝形古墳。3枚目の写真の左手が前方部。 壬生町/地域史料デジタルアーカイブ 壬生の歴史 第1章 第4節 立ち並ぶ古墳 壬生町/地域史料デジタルアーカイブ 文化財デジタルマップ・みぶの文化財 古墳、遺跡 亀の子塚古墳 にほ…

木の本10, 11号墳 深谷市原郷

木の本10号墳は、1993年に埼玉県内所在古墳詳細分布調査に伴い発掘調査が行われ、墳丘相似形に周堀が巡る帆立貝形古墳または造出し付き円墳で、全長約41m、後円部径約34m、前方部幅約10〜12m、前方部長約7m。多量の円筒埴輪片、女子人物埴輪頭部・馬形埴輪片…

2019年の野毛古墳まつりのこと (その2)

昨日の続き。13時30分から区学芸員による野毛古墳群散歩(野毛大塚古墳、等々力渓谷3号横穴墓、御岳山古墳、狐塚古墳)に参加。 等々力渓谷3号横穴墓。横穴墓は墳丘がなく崖線に横穴を掘って墓とする。韓国、九州、大分辺りで発生して、東日本に人が移動して来…

2019年の野毛古墳まつりのこと (その1)

2019年10月20日に開催された「野毛古墳まつり」についてはすでにブログ記事を書いたが、そのときは書かなかった学芸員さんからお聞きした話を少しまとめておく。 10時30分から11時までの区学芸員による野毛大塚古墳と古墳群の解説を聞いた話。葺石は一番下の…

女体山古墳 太田市内ケ島町

太田天神山(男体山)古墳とほぼ同じ時期に築造された女体山古墳。帆立貝形古墳。全長106m。5世紀前半の築造。 県道2号(東国文化歴史街道)から左に太田天神山古墳の後円部、右に女体山古墳、右手前のコンビニの辺りに目塚1号墳があった。 左が帆立貝形の前方部…

亀塚古墳 (再訪) 狛江市元和泉

4月にオープンした狛江市の亀塚古墳公園を訪れた。西側にあった住宅地を古墳公園として整備。徳富蘇峰が揮毫した石碑の正面からアプローチできるようになった。 北東側のアプローチは以前と変わらず。 亀塚古墳 - 狛江市役所 ガク☆チキ最新号(2020年3月発行…

雷電山古墳 東松山市大谷

北部比企丘陵の尾根上、標高90mに立地する雷電山古墳(らいでんやまこふん)。三千塚古墳の主墳。帆立貝形古墳。全長80m。三段築成。三段目が盛土で、一・ニ段目は地山を削り出して造られている。5世紀初頭の築造。後円部に大雷神社を祀る。周囲は川越カントリ…

円正寺古墳群 滑川町土塩

滑川町の森林公園滑川乗馬学校の南西の人通りのない林道を進むと祠の鳥居脇に滑川町教育委員会による「円正寺古墳群」の説明板が立つ。 祠の裏が盛り上がっている 怪しい石がある。これが「石室に使用されたと思われる凝灰岩」か? 祠の前から鳥居を振り返る…

野毛古墳まつり (10/20) 世田谷区野毛

野毛大塚古墳で開催された野毛古墳まつりを訪れた。 10時に開会式。10時30分から11時まで区学芸員による野毛大塚古墳と古墳群の解説を聴講。野毛大塚古墳は5世紀初め頃に築造された帆立貝形古墳。墳頂に埋葬された4つの主体部の埋葬順は第1主体部、第3主体部…

赤堀茶臼山古墳(再訪) 伊勢崎市赤堀今井町

熱気球体験の後、まりこふんさんのライブまで時間があったので、大室公園の東にある赤堀茶臼山古墳を再訪した。 墳丘の上からは熱気球(右)と前二子山古墳(左)が見えた。 熱気球 前二子山古墳の後円部 赤堀茶臼山古墳の北側の斜面に葺石のような石がゴロゴロ…

M-1号墳(内堀1号墳) 前橋市西大室町

M-1号墳(内堀1号墳)は公園整備の発掘調査で検出された帆立貝形古墳。全長35m。墳丘が復元されている。 オルヴィエート市の春告の木、木瓜(ぼけ、バラ科) お祭り広場、石の舞台 よく見たら、ここに「民家園、大室はにわ館」とあった。気づかずに「はにわ館」…

赤堀茶臼山古墳 伊勢崎市赤堀今井町

大室古墳群の東1kmの多田山丘陵の頂上にある帆立貝形古墳の赤堀茶臼山古墳。全長62m。1929年に帝国博物館の後藤守一が調査。8点の家形埴輪が出土。東京国立博物館に収蔵されている。多田山丘陵にはかつて30基ほどの古墳があった。 西から 南西から 南から、…

牛伏6号墳と10号墳 水戸市牛伏

牛伏6号墳。帆立貝形古墳。全長30m。後円部(径25m)。 手前が前方部、奥が後円部 後円部の墳頂上に祠 前方部の先に7号墳 はに丸の手前に小円墳 はに丸の中段から 10号墳。円墳。径20m。 はに丸の上から にほんブログ村

千葉大学医学部構内遺跡 千葉市中央区亥鼻

2002年に千葉大学医学部の総合研究棟の建設に伴う発掘調査で7基の七天王塚の中心から帆立貝形の前方後円墳が見つかった。墳丘は削平されていたが、周溝、横穴式石室、人骨、金環、鉄鏃、馬具(轡など)が検出された。推定全長28m。石室は七天王塚の脇に移築さ…

お手長山古墳 深谷市岡

道の駅おかべから南西に徒歩12分。標高約54mの櫛挽(くしびき)台地の北西部にある帆立貝式古墳のお手長山古墳。全長49.5m。 北東から。 南東から。 墳頂に天手長男(あめのたながお)神社を祀る。 南西から。 北西から。 この古墳を訪れる前に近くの「道の駅お…

甲塚古墳 下野市国分寺

天平の丘公園の西の下野国分寺跡の西にある甲塚(かぶとづか)古墳。帆立貝形古墳。二段築成。墳丘第一段(基壇)平坦面が広いのが特徴。推定全長約80m。基壇はほぼ円形。墳丘第二段は全長47m。基壇の平坦面の中央に円筒埴輪がめぐることが確認されている。墳丘…

オトカ塚古墳 下野市国分寺

天平の丘公園の中にあるオトカ塚古墳。帆立貝形古墳。全長約45m。周溝を含めた全長58m。高さ1.2m。6世紀後半の築造。 北から。後円部。 北西から。 西から。左が後円部、右が前方部。 南から。前方部。横穴式石室が埋まっている。 南東から。 東から。 北東…

毘沙門塚古墳 境町横塚

壬生町の愛宕塚古墳の現地説明会に参加する前に国道4号線で利根川を渡った茨城県境町の毘沙門塚古墳を見学した。帆立貝形古墳。残存長54.4m、復元長約60m、後円部径45〜46m。5世紀後半から6世紀前半の築造。円筒埴輪が検出されている。 南から。 北東から。 …

牛塚古墳 壬生町壬生甲

車塚古墳と道路を挟んで向かい合う牛塚古墳。帆立貝形古墳。全長約60m。 南から。 東から。右が後円部、左が前方部。 南東から。左手前が前方部、右奥が後円部。 南西から。左奥が後円部、右手前が前方部。 南から。左の木立が牛塚古墳、右の木立が車塚古墳…

西岡50号墳 大田区田園調布本町

西岡50号墳は東急多摩川線多摩川駅から南に徒歩12分にある帆立貝式古墳。全長28.4m。 北西から。 文献 [1] 近藤義郎 1994『前方後円墳集成 東北・関東編』山川出版社 にほんブログ村

目沼浅間塚古墳 杉戸町目沼

久しぶりに涼しさが戻って来たので古墳巡り。江戸川右岸の宝珠花台地に、かつては20数基で形成していた目沼古墳群。今は目沼浅間塚古墳(目沼10号墳)が1基のみ残る。1991年の調査で全長46mを超える前方後円墳(帆立貝形古墳)で後円部径30.4m、高さ5mとされた。…

東深井古墳群 流山市東深井

東深井古墳群は1949年の発掘調査で40基以上の円墳や帆立貝形古墳が確認された。現在は、東深井地区公園にある帆立貝形古墳1基と円墳11基だけになっている。東深井地区公園は地権者の方々のご厚意による土地の貸与により1984年に設置された。敷地面積6.7ヘク…