週末は古墳巡り

古墳とは、およそ3世紀から7世紀に築かれた墳丘状の墓のこと。その数、およそ20万基。

国衙・郡衙

華ひらく律令の世界 神奈川県立歴史博物館

神奈川県立歴史博物館で開催中された「令和5年度かながわの遺跡展 華ひらく律令の世界」を会期の最終日に鑑賞した。直前に川崎市の白山古墳出土の三角縁神獣鏡が展示されていると知り、慌てて日程調整してなんとか滑り込みで鑑賞することができた。残念だっ…

青屋神社と府中城の土塁 石岡市総社

石岡市立ふるさと歴史館で企画展を鑑賞する前に青屋神社を参拝。 青屋神社 所在地 石岡市総社1丁目4番 常陸国司は、都から着任すると鹿島社に参拝するのがならわしであった。国司が鹿島社に参拝するには、高浜から船で行くのが 順路であったが、荒天で出航不…

千年伊勢山台遺跡 現地見学会(10/28) 川崎市高津区千年

市川市から川崎市に移動して、午後から千年伊勢山台(ちとせいせやまだい)遺跡[橘樹郡家(たちばなぐうけ)跡]第39次調査の現地見学会に参加した。今回の調査地は、今年3月の蟹ヶ谷古墳群の現地見学会の前に、史跡公園の整備中の橘樹官衙遺跡群の橘樹郡家[郡衙]…

国府台遺跡(第28-26地点)見学会(10/28) 市川国府台

10月28日に千葉県市川市と神奈川県川崎市の国衙・郡衙遺跡の発掘調査の説明会をハシゴした。午前は市川市の国府台遺跡(第28-26地点)見学会に参加。今回の発掘調査は、再整備工事中の国府台球場の北側、下総国の国衙の主要施設を区画すると推定される溝の北東…

多胡郡正倉跡 高崎市吉井町池

多胡碑周辺遺跡の現地説明会の後で、段丘上の多胡郡正倉跡を見学。高崎市では平成23年度(2011年)より、特別史跡多胡碑周辺において、多胡碑に記された古代多胡郡の役所跡(多胡郡衙)に関連する遺跡を確認するための調査を実施。岡地区の調査で、2014年3月に瓦…

多胡碑周辺遺跡 現地説明会 (10/21) 高崎市吉井町池

10月21日に群馬県高崎市で開催された令和5年度多胡碑周辺遺跡第13次調査現地説明会に参加した。高崎市では平成23年度(2011年)より、特別史跡多胡碑周辺において、多胡碑に記された古代多胡郡の役所跡(多胡郡衙)に関連する遺跡を確認するための調査を、継続し…

古代の大工作業の見学会 橘樹官衙遺跡群史跡整備工事地

飛鳥時代(7世紀後半)の倉庫1棟の復元工事を実施中の橘樹官衙遺跡群で見学会が開催されたので参加した。飛鳥時代の倉庫復元工事は全国初とのこと。棟梁から古代の建築技法の再現について説明を聞いて、ヤリガンナを使った木材の表面仕上げの実演を見学、お土…

西別府祭祀遺跡 熊谷市西別府

深谷市の欠下台古墳の南東約700m、市境を跨いだ熊谷市の湯殿神社を参拝して、西別府祭祀遺跡を見学した。 湯殿神社 幡羅官衙遺跡群(はらかんがいせきぐん) 所在地 熊谷市西別府字西方、天神、瀧下 幡羅官衙遺跡群は、古代幡羅郡家(ぐうけ)に係わる遺跡群で、…

橘樹官衙遺跡群 (再訪) 川崎市高津区千年

3月の蟹ヶ谷古墳群の現地見学会の前に、史跡公園の整備中の橘樹官衙遺跡群の橘樹郡家[郡衙]跡 (千年伊勢山台遺跡)を訪れた。 北側の空き地でも 東側の空き地でも 千年伊勢山台古墳 桜と菜の花 川崎市教育委員会:国史跡橘樹官衙遺跡群川崎市教育委員会:…

下野国庁跡 栃木市田村町

次に下野国庁跡を訪れた。桜とタンポポが満開。 宮野辺(宮目)神社 南門 前殿 東脇殿 西脇殿 西脇殿 長大な南北棟の建物であり、国府の役人が事務を行った施設です。発掘調査により延暦10(791)年頃焼失したことを確認しています。東側に建てられた同規模の東…

那須官衙遺跡 那珂川町小川

二荒神社古墳群の探索の後で、那珂川町なす風土記の丘資料館を訪れたら、常設展示替えに伴う工事のため休館中だった。仕方がないので、那須官衙遺跡の正倉跡を見学した。 那須官衙遺跡 文化遺産オンラインとちぎの文化財【那須官衙遺跡】とちぎいにしえの回…

中宿古代倉庫群跡 深谷市岡

道の駅 岡部のすぐそばの中宿古代倉庫群跡も見学した。妻沼低地を望む櫛引台地の先端部に位置する中宿古代倉庫群跡(中宿遺跡)は、1991年から1998年に調査された7世紀末から10世紀の遺跡で、掘立柱建物跡、礎石建物跡、溜池状土壙、竪穴建物跡、区画溝などの…

「多胡郡正倉」多胡記念館

群馬県立歴史博物館の次に多胡記念館に移動して、開催中の企画展「多胡郡正倉」を鑑賞した。群馬県高崎市に所在する上野三碑のユネスコ「世界の記憶」登録5周年を記念して、多胡碑周辺遺跡と上野国多胡郡正倉跡を掘り下げて紹介する。711年(和銅4年)の多胡郡…

台渡里官衙遺跡群(台渡里廃寺跡) 水戸市渡里町

台渡里官衙遺跡群は、那珂川を見渡せる標高30m前後の見晴らしのよい台地上にあり、古代寺院跡(台渡里廃寺跡)の観音堂山地区と南方地区、常陸国那賀郡の郡衙に附属する正倉院の長者山地区の三つの地区で分かれる。 観音堂山地区の寺院は、7世紀後半から末頃…

下寺尾官衙遺跡群 茅ヶ崎市下寺尾

下寺尾官衙遺跡群は、小出川を望む標高約13mの相模原台地頂部に位置する相模国高座郡家(郡衙)と考えられる下寺尾官衙遺跡(西方遺跡)と台地の南裾に位置する下寺尾廃寺跡(七堂伽藍跡)を中心として、隣接する遺跡も含めた複数の遺跡からなる。官衙は約1300年前…

橘樹官衙遺跡群 (再訪) 川崎市高津区千年

蟹ヶ谷古墳群の現地説明会の前に橘樹官衙遺跡群を再訪した。橘樹官衙遺跡群は古代武蔵国21郡の一つの橘樹(たちばな)郡の役所跡「橘樹郡衙跡」と、その西側に隣接して造営された古代寺院「影向寺遺跡」からなる。 この後、影向寺を再訪して千年伊勢山台古墳を…

平沢官衙遺跡 つくば市平沢

平沢官衙遺跡は、奈良・平安時代の常陸国筑波郡の郡役所跡と想定される遺跡。校倉、土倉、板倉の3棟の高床倉庫を復元して古代空間を再現。案内所を併設。遺物の出土量は発掘調査面積の割に多くなく、米等を保管した倉庫だったこと等によると考えられる。1975…

シンポジウム「橘樹郡誕生!」川崎市教育委員会

3月14日に川崎市高津市民館大会議室で開催予定だった国史跡指定5周年記念シンポジウム「橘樹郡誕生! 〜橘樹郡家・古代影向寺どうしてここに?〜」は残念なことに中止になった。参加申込者にはシンポジウム資料が送られてきた。今年度に開催することを調整す…

常陸国府跡 石岡市総社

石岡市立ふるさと歴史館は、石岡市民会館や石岡小学校とともに府中城跡にあり、石岡小学校の校庭の地下には常陸国府跡が保存されている。常陸国府跡は平成10年度から18年度の発掘調査で発見された。国府中央部の国庁と西側に位置する曹司の存在が明らかにな…

影向寺遺跡 現地見学会(6/24) 川崎市宮前区野川本町

2015年に川崎市初の国史跡に指定された橘樹官衙遺跡群の全容解明に向けて川崎市教育委員会が実施した影向寺遺跡の発掘調査の現地見学会に参加した。橘樹郡衙遺跡群は橘樹官衙跡及び影向寺遺跡から構成されている。今回、影向寺境内南西側を調査した。横一列…

国府台遺跡 現地説明会(5/23) 市川市国府台

国府台(こうのだい)遺跡第192地点の現地説明会に参加した。京成線国府台駅から北に徒歩10分。今回の発掘では、両側に側溝をもち、路面幅が9mほどの古代の道路跡が、南北長さ45mにわたって発見された。東の側溝は深さ0.7m、西の側溝は一番深いところで1.8mあ…

中里峽上遺跡 北区中里

飛鳥山博物館主催の北区遺跡学講座に参加した。中里峽上(なかざとはけうえ)遺跡は、豊島郡衙である御殿前遺跡の東に隣接する縄文・弥生・古墳時代・奈良時代・平安時代・江戸時代にかけての複合遺跡。「峽(はけ)」は「崖(がけ)」の意味。博物館内で座学のあ…

子母口富士見台古墳 川崎市高津区子母口

富士見台古墳は、蟹ヶ谷古墳群から北東に徒歩18分、矢上川の対岸の子母口(しぼぐち)の高台にある。円墳。径17.5m。高さ3.7m。 古墳の南にある橘樹(たちばな)神社は、日本武尊(やまとたけるのみこと)と弟橘媛(おとたちばなひめ)を祀り、社伝によると、日本武…