週末は古墳巡り

古墳とは、およそ3世紀から7世紀に築かれた墳丘状の墓のこと。その数、およそ20万基。

東京都 荏原台古墳群

野毛大塚古墳展 (再訪) 世田谷区立郷土資料館

世田谷区立郷土資料館を再訪して野毛大塚古墳展の後期の展示を鑑賞した。前期と後期で入れ替えられた展示ケースは2ケースだった。これで今回の前期と後期と2017年のトーハクで、野毛大塚古墳の出土品はほぼコンプリート。 ↓ 展示入替された展示ケース(上段が…

野毛大塚古墳展 世田谷区立郷土資料館

昨年4月から施設改修工事のため休館していた世田谷区立郷土資料館は、8月1日にリニューアルオープンして、重要文化財保存処理完了記念「野毛大塚古墳展」を開催している。会期は8月1日から10月22日まで。前期と後期で展示品の一部が入れ替わる。そこで前期の…

西岡第47号古墳(修道院構内古墳) 大田区田園調布

西岡第47号古墳(修道院構内古墳)の跡地を訪れた。カトリック田園調布教会(聖フランシスコ修道院)の駐車場のあたりに所在したと思われる。ルルド中庭のマリア像の置かれたマウントが古墳を改造したものとの情報が流布されているがガセっぽい。 ルルド中庭 文…

八幡神社境内古墳 大田区田園調布

田園調布八幡神社の社殿裏、大田区の遺跡番号159「八幡神社境内古墳」のあたり。東京都遺跡地図情報インターネット提供サービスでは、種別「古墳」、主な遺構/概要「[古墳時代]横穴式石室」 暑さでやられて写真を1枚だけ撮影して退散。 古墳なう 「八幡神社…

宝萊山古墳 (再訪) 大田区田園調布

宝萊山古墳を再訪、都内に残る数少ない大型の前方後円墳。 西側(多摩川側)から宝萊山古墳の後円部 西側(多摩川側)から宝萊山古墳の前方部 西側(多摩川側)から宝萊山古墳をパノラマで 東京都指定史跡 宝萊山古墳(ほうらいさんこふん) 宝萊山古墳は、多摩川下…

多摩川台古墳群 (再訪) 大田区田園調布

多摩川台古墳群も再訪したが、緑が生い茂り、墳丘はよくわからない。 東京都指定史跡 多摩川台古墳群 所在地 大田区田園調布一丁目六十三番 同四丁目三番 指定 平成十二年三月六日 多摩川台古墳は、八基からなる古墳時代後期の古墳群である。古墳群の南側に…

浅間神社北古墳 大田区田園調布

東京都遺跡地図情報インターネット提供サービスで、大田区の遺跡番号155番「浅間神社北古墳」と記された多摩川台公園のあじさい園の南端のあたり。南東方向に東急東横線(1926年開業、2000年複々線化)・東急目黒線(複々線のうちの2線)の線路を挟んで浅間神社…

亀甲山古墳 (再訪) 大田区田園調布

夏の日差しと、生い茂る緑で、古墳巡りのオフシーズンに突入した7月の初めに荏原台古墳群の田園調布古墳群を再訪した。東急(東横線・目黒線・東急多摩川線)の多摩川駅 多摩川台公園 アジサイ園 セーラム市 大田区 姉妹都市提携30周年記念 セーラム市 大田区 …

稲荷丸古墳 (再訪) 世田谷区上野毛

7月に五島美術館の夏の優品展を鑑賞した後で、中庭を散策して稲荷丸古墳を再訪した。円墳。径20m。高さ2m。世田谷区の遺跡番号251。 土坑内貝層剥ぎ取り標本 | デジタルコレクション | 世田谷デジタルミュージアム 鉢 | デジタルコレクション | 世田谷デジタ…

2019年の野毛古墳まつりのこと (その2)

昨日の続き。13時30分から区学芸員による野毛古墳群散歩(野毛大塚古墳、等々力渓谷3号横穴墓、御岳山古墳、狐塚古墳)に参加。 等々力渓谷3号横穴墓。横穴墓は墳丘がなく崖線に横穴を掘って墓とする。韓国、九州、大分辺りで発生して、東日本に人が移動して来…

2019年の野毛古墳まつりのこと (その1)

2019年10月20日に開催された「野毛古墳まつり」についてはすでにブログ記事を書いたが、そのときは書かなかった学芸員さんからお聞きした話を少しまとめておく。 10時30分から11時までの区学芸員による野毛大塚古墳と古墳群の解説を聞いた話。葺石は一番下の…

天神山古墳 世田谷区野毛

世田谷区の遺跡番号119番の天神山古墳。「台地縁辺 古墳(円墳) [古]周溝」 一昨年の野毛古墳まつりのときに、昼食をコンビニまで買いに行くついでに立ち寄った。近くの立派な建物の「坂口陽史ラーニングセンター」と表札が気になって調べたら、坂口さんは…

野毛古墳まつり (10/20) 世田谷区野毛

野毛大塚古墳で開催された野毛古墳まつりを訪れた。 10時に開会式。10時30分から11時まで区学芸員による野毛大塚古墳と古墳群の解説を聴講。野毛大塚古墳は5世紀初め頃に築造された帆立貝形古墳。墳頂に埋葬された4つの主体部の埋葬順は第1主体部、第3主体部…

西岡50号墳 大田区田園調布本町

西岡50号墳は東急多摩川線多摩川駅から南に徒歩12分にある帆立貝式古墳。全長28.4m。 北西から。 文献 [1] 近藤義郎 1994『前方後円墳集成 東北・関東編』山川出版社 にほんブログ村

稲荷丸古墳 世田谷区上野毛

上野毛稲荷塚古墳から北北西に500m。五島美術館の庭園にある稲荷丸古墳。円墳。径20m。高さ2m。世田谷区の遺跡番号251。 この地は隣接する遺跡(稲荷丸北遺跡)の発掘調査により竪穴内点在貝塚を含むなど縄文時代の前期後半の竪穴式住居も見つかり、都内では…

上野毛稲荷塚古墳 世田谷区上野毛

野毛大塚古墳から北西に600m。小規模な前方後円墳。全長約33メートル。後円部の高さ3メートル。4世紀末に造られた、野毛古墳群で最初に出現した古墳。 上野毛稲荷塚古墳 | 世田谷区

野毛大塚古墳 世田谷区野毛

御岳山古墳から北西に500m。上野毛から尾山台にかけて広がる野毛古墳群のなかで最大規模の帆立貝形古墳。全長82m。周囲には馬蹄形の濠がめぐり、これを含めた全長は104m。古墳の表面は葺石で覆われ、都内最古の埴輪列が立てられている。5世紀初めころの築造…

等々力渓谷横穴墓群 世田谷区等々力

御岳山古墳の西を北から南に流れる谷沢川が武蔵野台地を浸食してできた等々力渓谷。谷間の崖地に造られた横穴墓群は、古墳時代後期から奈良時代(7世紀後期から8世紀)に築造と推定される。これまでに調査した3基のうち、3号墓はガラス越しに内部がのぞけるよ…

御岳山古墳 世田谷区等々力

狐塚古墳から北西西に330m。5世紀後半から6世紀中葉の帆立貝形古墳。全長54m、後円部直径40m、高さ7m。1917年に出土した七鈴鏡は都指定の有形文化財。1950年の学習院高等科史学部の発掘調査で出土した三角板鋲留短甲と横矧板鋲留短甲は学習院大学史料館に収…

狐塚 世田谷区尾山台

八幡塚古墳から北西西に380m。古墳時代中期後半(5世紀後半)の円墳。直径30m。 狐塚古墳緑地 | 世田谷区 文献 [1] 大田区立郷土博物館 1992『大田区 古墳ガイドブック』 2019年に野毛古墳まつりの野毛古墳群散歩で再訪した。

八幡塚古墳 世田谷区尾山台

宝萊山古墳から北西に1.1Km。尾山台宇佐神社境内にある八幡塚古墳。造出付円墳。全長33m。 立入禁止の奥をズームすると石段が見える。文献[2]に掲載された写真「八幡塚古墳全景(南から)平成7年(1995)発掘調査時」に墳頂に登る墳丘の石段としてこの石段が…

宝萊山古墳 大田区田園調布

宝萊山(ほうらいさん)古墳は、多摩川台公園の西北端にある。前方後円墳。全長約97m。4世紀の築造でこの地域で最古の古墳。都指定の史跡。 詳細情報 : 東京都文化財情報データベース 文献 [1] 大田区立郷土博物館 1992『大田区 古墳ガイドブック』 [2] 近藤義…

多摩川台古墳群 大田区田園調布

古墳時代後期の6世紀から7世紀に亀甲山古墳と宝来山古墳との間の多摩川台に造られた8基の古墳群。都指定の史跡。 6世紀前半に2号墳が築造され、6世紀後半に2号墳を前方部として1号墳を後円部とする前方後円墳(全長39m)が築造された。その後、3号墳から8号墳…

亀甲山古墳 大田区田園調布

亀甲山(かめのこやま)古墳は多摩川流域最大の前方後円墳。4世紀後半の築造と推定。全長は107m、後円部の直径は66m。国指定の史跡。 調布浄水場跡地の沈殿池跡からの後円部の眺め 詳細情報 : 東京都文化財情報データベース 文献 [1] 大田区立郷土博物館 1992…

浅間神社古墳 大田区田園調布

全長60mの前方後円墳。後円部の上に多摩川浅間神社の社殿がある。多摩川浅間神社は鎌倉時代の文治年間(1185〜1190年)の創建と伝わる。 東急東横線の向うに多摩川台公園の古墳群が見える。 多摩川の対岸は川崎 前方部は東急東横線で失われている。 大田区ホー…

扇塚古墳跡 大田区田園調布

田園調布1丁目の富士見坂のマンション建設で1996年に失われた古墳。2001年に「扇塚古墳発掘調査報告書」が発行された。4世紀初期の都内最古の古墳とも言われている。 富士見坂の上からは多摩川浅間神社が見える。 古墳なう 「扇塚古墳」 文献 [1] 大田区立郷…

鵜木大塚古墳 大田区雪谷大塚町

荏原台(えばらだい)古墳群のうち、最も東側にある古墳で、旧鵜の木(うのき)村の飛び地にあったので、「鵜の木大塚古墳」と名付けられた。高さは約6m、直径は約27mの円墳。古墳の南側の一部が稲荷神社になっている。 文献[1]では ニ 鵜ノ木大塚 大森區調布大…