野毛大塚古墳を再訪。野毛大塚古墳のある世田谷区立玉川野毛町公園では、東側の国家公務員宿舎の跡地の一部(約2.8ヘクタール)を利用して、昨年10月から公園の拡張整備中で、3月30日に一部区域の開園イベントを開催予定。
東京都指定史跡 野毛大塚古墳(のげおおつかこふん)
所在地 世田谷区野毛1-36
指定 昭和50年2月6日
野毛大塚古墳は全長82メートル、後円部の高さ10メートルの帆立貝式の前方後円墳で、前方部に近接して小さな造出部が付設されている。墳丘の周囲には馬蹄形の周濠が掘られており、周濠を含めた全長は104メートルである。三段に構築された墳丘は全体が河原石で覆われ、円筒埴輪がそれぞれの段にめぐらされている。
後円部頂上には4基の埋葬施設があり、中央に粘土に包まれた割竹形木棺、南東側に箱式石棺、北西側に2基の箱形木棺が納められている。割竹形木棺からは甲冑、刀剣、鉄鏃などの武器・武具類、鉄鎌、銅鏡、銅釧、玉類、石製模造品、堅櫛などが、箱式石棺からは刀剣、鉄鏃、玉類、石製模造品などが、2基の箱形木棺からは、刀剣、鉄鏃、鉄鎌、石製模造品、玉類などがそれぞれ出土している。
野毛大塚古墳は関東地方の中期古墳文化を代表する五世紀前半に築造された古墳である。出土した多量の武器・武具類や石製模造品は、この古墳が南武蔵の有力な首長墓であることを示している。
平成5年3月31日 建設 東京都教育委員会
野毛大塚古墳について!!
野毛大塚古墳は、今から約千六百年前(西暦四百年ごろ)に造られたと考えられています。古墳に眠っているのは、南武蔵(今の東京都、川崎市、横浜市の北部あたり)の地域を支配した大首長であったと考えられています。
古墳は昔の人のお墓なので、大切にしましょう。
また、人の立ち入りや雨水の影響で斜面の土が流出しています。
斜面保全の為、柵の中に入らないで下さい。
玉川公園管理事務所
世田谷区立玉川野毛町公園第1期拡張工事中、開園間近(3月30日に開園イベント開催)