週末は古墳巡り

古墳とは、およそ3世紀から7世紀に築かれた墳丘状の墓のこと。その数、およそ20万基。

周溝墓

三ノ耕地遺跡 (再訪) 吉見町久米田

権現遺跡・二ノ耕地遺跡見学会の後で、三ノ耕地遺跡を再訪。 正面の丘陵に山の根古墳群が所在する。 県道の拡幅工事中 この工事が権現遺跡・二ノ耕地遺跡まで繋がっていく。 三ノ耕地遺跡(さんのこうちいせき) 三ノ耕地遺跡は吉見丘陵の眼下に広がる沖積地内…

東山南遺跡 甲府市下向山町

甲斐風土記の丘・曽根丘陵公園を散策の続き。 東山南遺跡 東山南遺跡 (ひがしやまみなみいせき) この遺跡は平成元年(1989)と平成2年(1990)に発掘調査が行われ、現在は「花の広場」 と「勾玉広場」として整備されています。 この「花の広場」では、弥生時代後…

上の平遺跡 甲府市下向山町

発掘された日本列島2023展を鑑賞した後は、甲斐風土記の丘・曽根丘陵公園を散策。風土記の丘研修センター 野外ステージ、遊具広場 上の平遺跡 方形周溝墓群 上の平遺跡 御坂山系の山なみから、甲府盆地にせり出したこの小高い丘は、會根丘陵と呼ばれ、県下で…

丸山塚古墳 甲府市下曽根町

甲斐風土記の丘・曽根丘陵公園で丸山塚古墳と銚子塚古墳を満喫。 銚子塚古墳附丸山塚古墳 国指定史跡 昭和五年二月二十八日指定 丸山塚古墳 丸山塚古墳は五世紀初めに造られた、山梨県では最も大きな円墳です。明治40年に墳頂で石室が見つかり、鏡・武器・装…

東京低地に人が住み始めた頃 葛飾区郷土と天文の博物館

葛飾区郷土と天文の博物館で開催中の『東京低地に人が住み始めた頃ー古墳時代前期のかつしかとその周辺ー』を鑑賞した。本展は、東京低地の古墳時代前期の諸遺跡を取り上げ、発掘調査で見つかった井戸、溝など地面に残された痕跡、また、土器などの出土資料…

蜻蛉遺跡 草加市谷塚仲町

毛長川によって形成された微高地に所在する蜻蛉(とんぼ)遺跡は、1984年(昭和59年)、1985年(昭和60年)に、辰井川の改修工事に伴い実施された発掘調査で、方形周溝墓3基と円墳1基が見つかっている。 文献 [1] 埼玉県埋蔵文化財調査事業団 1985「蜻蛉遺跡」『埼…

石神遺跡 あきる野市原小宮

石神公園を含む一帯は石神遺跡として知られ、1994年から土地区画整理事業に伴う発掘調査が行われた。縄文時代の集石土坑(蒸し焼き調理跡)4基、弥生時代終末から古墳時代初頭の住居跡18軒、周溝墓4基、古墳時代後期の住居跡37軒、奈良・平安時代の住居跡24軒…

山の根古墳群と三ノ耕地遺跡 吉見町久米田

山の根古墳群の山の根1号墳は、吉見丘陵南端の尾根の上に、前方部を南に向け、三ノ耕地遺跡のある沖積低地を見下ろすように立地する。前方後方墳。墳長54.8m。墳丘は地山の削り出しと、盛り土で形成。4世紀前葉の築造。三ノ耕地遺跡の墳墓群との連続性が想定…

「朝霞から見る古墳の出現」 朝霞市博物館

朝霞市博物館で開催中(12/15まで)の企画展「朝霞から見る古墳の出現 〜方形周溝墓から古墳へ〜」を見てきた。朝霞地域の前方後円墳としては柊塚古墳が知られているが、築造年代は6世紀前葉。古墳時代出現期には前方後円墳は見当たらない。これらの地域で前方…

古天神2号墳 調布市布田

上布田古墳群の古天神2号墳は、文献[1]によると「周溝の一部を確認。古天神1号墳と同規模と推定。古天神公園に保存。昭和54(1979)年7月調布市遺跡調査会により調査。」とされる。 説明板には「円形周溝墓とよばれる5世紀ごろのお墓」と書かれている。 古天神…

小林八束1遺跡(第7次) 現地説明会(11/17) 久喜市菖蒲町新堀

小林八束(おばやしはっそく)1遺跡は、久喜市の南西部、菖蒲総合支所の南側に位置し、大宮台地と加須低地が接する地域に立地。小林調節池の改修工事に伴う発掘調査を2007年(第1次)から行なっている。今回の調査(第7次)では縄文時代後期(約4,000年前)の谷と古…

三殿台遺跡 横浜市磯子区岡村

三殿台(さんどのだい)遺跡は横浜市磯子区岡村の標高55mの高台にある縄文時代から古墳時代にわたる複合遺跡。1961年に発掘調査が行われ、約270軒の縦穴住居跡が重なり合って見つかった。ちょうど、2名の新人ボランティアさんにベテランボランティアさんが遺跡…

歳勝土遺跡 横浜市都筑区大棚西

歳勝土(さいかちど)遺跡は大塚遺跡に住んだ人々の墓地。大塚遺跡の環濠とその周囲に広がる土塁に近接した一帯から方形周溝墓群が発見された。発見された遺構25基の方形周溝墓を保存し、うち5基を復元して保存している。歳勝土は字名から命名。カブトムシやク…

豊島馬場遺跡 北区豊島

日本フェルトの工場跡地から100基以上の古墳時代前期の方形周溝墓が確認された。方形周溝墓からはガラス玉の鋳型が出土。現在は公園になっている。すぐそばを隅田川が流れ、遺跡は川によって形成された微高地上に立地する。この微高地は周辺の高背湿地よりも…

大塚豊明神社古墳 杉戸町大塚

東武スカイツリーライン姫宮駅の東約3km、中川右岸の標高7mの自然堤防上に単独で所在する大塚豊明神社古墳。墳丘上に豊明神社を祀る。擁壁工事の際に土師器の壺が見つかっている。墳丘は大きく改変を受け、現状は一片約20m、高さ約7mの方形。出土土器から4世…

弥生土器の発見地 文京区弥生

1884年3月2日、当時、東京大学予備門の学生だった有坂鉊蔵(しょうぞう)が根津の谷に面した貝塚から赤焼きの壺を発見した。翌日、東京大学の学生だった坪井正五郎、白井光太郎を現場に連れて行き、壺は坪井にあずけられた。後年になって、これが縄文土器とは…

白旗塚古墳と伊興遺跡 足立区

東京都足立区と埼玉県草加市の境を流れる毛長川南岸の自然堤防上に形成された伊興古墳群で現存する唯一の古墳、白旗塚(しらはたづか)古墳。6世紀ごろの円墳。未調査なので正確にはわからない。直径12m、高さ約2.5m。1987年に白旗塚史跡公園として整備された…