2015年に川崎市初の国史跡に指定された橘樹官衙遺跡群の全容解明に向けて川崎市教育委員会が実施した影向寺遺跡の発掘調査の現地見学会に参加した。橘樹郡衙遺跡群は橘樹官衙跡及び影向寺遺跡から構成されている。今回、影向寺境内南西側を調査した。横一列の溝は掘立柱塀か建物の壁。その手前が時代の異なる住居跡。右の住居の方が古い。廃瓦を活用した窯が2つ。
廃瓦を活用した窯(かまど)。
瓦と瓦塔(がとう)の破片。瓦塔は仏塔のミニチュア。
影向寺の本堂の薬師堂。
太子堂。
帰りに川崎市市民ミュージアムに寄った。市民ミュージアムには影向寺遺跡から出土した「无耶志国荏原評(むさしのくにのえばらのこおり)」銘瓦が展示されている。701年の大宝律令以降、「評」は「郡」と表記がかわるので、この瓦は7世紀に製作されたとわかる。
影向寺遺跡第33次調査の現地見学会を開催します!
— ぶじん (@kufunmeguri9) 2022年9月5日
令和4年9月23日(金・秋分の日)13:00~16:00
(受付開始12:30、受付終了15:30)
※小雨決行。荒天中止。https://t.co/B464Yz6TSP
川崎市教育委員会:影向寺遺跡第33次調査 現地見学会を開催しました
影向寺現説行ってきました。西側の寺域を示すと見られる直線の溝を確認。心礎の説明も併せて聴かせて頂いた。心礎がある塔跡は平安時代頃で、今の薬師堂の隣辺りに飛鳥時代の創建時の塔跡があるかも知れないとのこと。 pic.twitter.com/kEjr3eZWKG
— shigesoul (@BackInMusashi) 2022年9月23日
現説でもらってきた資料を見返したら塔跡は8世紀前半と書いてあった。聴き間違いだったかな。堀込地業の下の方から出た瓦から年代を決めたということでした。
— shigesoul (@BackInMusashi) 2022年9月23日
台地の上にある橘樹郡官衙遺跡もようやく訪ねることができた。 pic.twitter.com/d7k2SHeUcg
— shigesoul (@BackInMusashi) 2022年9月23日
川崎の庚申塔。東京以北ではあまり見ないタイプも。 pic.twitter.com/RLNoiq55t7
— shigesoul (@BackInMusashi) 2022年9月23日