10月21日に群馬県高崎市で開催された令和5年度多胡碑周辺遺跡第13次調査現地説明会に参加した。高崎市では平成23年度(2011年)より、特別史跡多胡碑周辺において、多胡碑に記された古代多胡郡の役所跡(多胡郡衙)に関連する遺跡を確認するための調査を、継続して実施している。今年度の第13次調査は、多胡郡正倉跡から一段低い段丘面で、古代多胡郡の東西区画溝と、その内部の調査を実施した。104トレンチでは東西区画溝の延長線を確認。106トレンチでは平安時代の竪穴状遺構(東西3.5m、南北4.5m)を確認。この竪穴状遺構は、正倉跡がある段丘の下のエリアで、初めて発見された郡衙に関連する可能性のある遺構。105トレンチでは、古墳時代後期の甕が重なり合って見つかった。甕棺の可能性がある。
令和3年度第11次調査で古墳時代前期の銅鏡が出土した地点