週末は古墳巡り

古墳とは、およそ3世紀から7世紀に築かれた墳丘状の墓のこと。その数、およそ20万基。

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

三渓園 石棺 横浜市中区本牧三之谷

明治時代に製糸・生糸貿易で財を成した横浜の実業家・原富太郎(号は三渓)が、明治時代末から大正時代にかけて造りあげた日本庭園の三渓園に奈良県の古墳から出土した石棺があると知り訪れた。 三渓園の外苑。 石棺は内苑にある。京都から移築された茶室の春…

国分寺跡付近出土の渡来銭 下野市国分寺

1990年に天平の丘公園整備工事で、常滑焼の壺に入った12,441枚の銭が見つかった。銭は中国、朝鮮から渡来したもの。中国の新、唐、五代、北宋、南宋、金、元、朝鮮の高句麗で鋳造された。出土した埋蔵銭の一部が下野市立しもつけの風土記の丘資料館で展示さ…

甲塚古墳 下野市国分寺

天平の丘公園の西の下野国分寺跡の西にある甲塚(かぶとづか)古墳。帆立貝形古墳。二段築成。墳丘第一段(基壇)平坦面が広いのが特徴。推定全長約80m。基壇はほぼ円形。墳丘第二段は全長47m。基壇の平坦面の中央に円筒埴輪がめぐることが確認されている。墳丘…

オトカ塚古墳 下野市国分寺

天平の丘公園の中にあるオトカ塚古墳。帆立貝形古墳。全長約45m。周溝を含めた全長58m。高さ1.2m。6世紀後半の築造。 北から。後円部。 北西から。 西から。左が後円部、右が前方部。 南から。前方部。横穴式石室が埋まっている。 南東から。 東から。 北東…

愛宕3号墳 下野市国分寺

山王塚古墳の西に隣接する愛宕3号墳。円墳。径10m、高さ1.5m。 にほんブログ村

山王塚古墳 下野市国分寺

丸塚古墳の南西に隣接する山王塚古墳。前方後円墳。二段築成。推定全長90m、後円部径約50m、墳丘第二段目の長さ55m、後円部径30m、周溝を含めた全長100m以上。立派な古墳なのに整備されていない。 南西から。後円部。 南から。右が後円部、左が前方部。 周辺…

多胡薬師塚古墳 高崎市吉井町吉井川

鏑川右岸の上位段丘面上に所在する多胡薬師塚古墳。円墳。径約25m。高さ約3.5m。真南に横穴式石室が開口する。墳丘にヒガンバナが群生する。 北から。 南から。 石室。 多胡薬師塚古墳 | 高崎市 彼岸花は刈られてしまっていました。間に合わなかった(涙)#多…

丸塚古墳 下野市国分寺

国分寺愛宕塚古墳の北東にある丸塚古墳。栃木県を代表する大型の円墳。二段築成。墳丘第一段の径66m、墳丘第二段の径42m、周溝を含めた径は約85m。7世紀初め頃の築造。 東から。 南側に横穴式石室が開口する。 西から南側の周溝。 周辺の古墳の築造順は摩利…

愛宕塚古墳 下野市国分寺

吾妻古墳の南、国分寺愛宕神社の社殿の裏側にある国分寺愛宕塚古墳。前方後円墳。全長78.5m、周溝を含めた全長は101m。二段築成。6世紀終わり頃の築造。 南側のくびれ部に国分寺愛宕神社の社殿があり、一部が削られている。 社殿の右奥が後円部。 北東から後…

本郷古墳 小山市南半田

姿川左岸の段丘上にある本郷古墳。前方後円墳。 南東から。手前の墓地が前方部、奥が後円部。 後円部の墳頂から前方部。 後円部の墳頂から北西を望む。中央の電柱の右に琵琶塚古墳、左に摩利支天塚古墳、手前を姿川が流れる。 にほんブログ村

飯塚35号墳 小山市飯塚

飯塚天満宮のすぐ近くに飯塚35号墳はある。前方後円墳。前方部は削平されている。全長40mを超える。後円部は径31m、高さ4.5m。盾持ち人物埴輪が検出されている。 東から後円部。北側は道路で、南側と西側は住宅で削られている。 西から。後円部。電柱のあた…

飯塚古墳群 小山市飯塚

琵琶塚古墳の西にある飯塚天満宮の周辺に分布する古墳群。南北1.5km、東西0.4kmの範囲に100基以上の古墳が分布していたと考えられているが、その大半は削平されている。 天満宮。 社殿の南側。飯塚52号墳。 社殿の北側に飯塚51号墳と50号墳。 社殿の裏側に飯…

琵琶塚古墳 小山市飯塚

琵琶塚古墳は摩利支天塚古墳の北に隣合う前方後円墳。全長123.1m、後円部径74.2m、高さ11m、前方部幅64m、高さ8.5m。三段築成。第一段目に幅4m前後の平坦面を持つ。周溝は二重に巡り、周溝を含めた全長は200mを超える。摩利支天塚古墳に続く6世紀前半頃の築…

摩利支天塚古墳 小山市飯塚

思川と姿川の合流点から北に約1kmの台地上にある摩利支天塚(まりしてんづか)古墳は隣接する琵琶塚古墳とともに栃木県を代表する大型の前方後円墳。全長120.5m、後円部径71.1m、高さ10.9m、前方部幅82.5m、高さ7.9m。二段築成。周溝は二重に巡り、内側の幅が2…

古屋敷古墳 小山市飯塚

境町の毘沙門塚古墳から小山市の摩利支天塚古墳に向かったら、途中で明らかに古墳の上に鎮座する御社があったので立ち寄った。墳丘の上に七面大明神を祀る。あとで、古屋敷古墳という名前を知った。円墳。径18m、高さ3m。 北東から。 南から。 にほんブログ村

毘沙門塚古墳 境町横塚

壬生町の愛宕塚古墳の現地説明会に参加する前に国道4号線で利根川を渡った茨城県境町の毘沙門塚古墳を見学した。帆立貝形古墳。残存長54.4m、復元長約60m、後円部径45〜46m。5世紀後半から6世紀前半の築造。円筒埴輪が検出されている。 南から。 北東から。 …

吾妻古墳の玄門石と天井石 壬生町城址公園

吾妻古墳の玄門石と天井石が壬生町城址公園にある。 壬生町城址公園には壬生町立歴史民俗資料館があり、富士山古墳から出土した高さ168cmの家形埴輪などを展示している。 壬生の歴史 - ADEAC(アデアック):デジタルアーカイブシステム にほんブログ村

吾妻古墳 壬生町藤井

車塚古墳の西を流れる黒川を4km下ると栃木県最大の前方後円墳の吾妻古墳がある。6世紀後半の築造。二段築成。墳丘第一段(基壇)の幅が広く、この地域の特徴を示す。全長127m、周溝を含む総全長は162m。 北から、周溝の奥に後円部が見える。 前方部の周溝。 北…

車塚3号墳 壬生町壬生甲

車塚古墳群は牛塚古墳と車塚古墳を主墳とする古墳群。3号墳からは埴輪とともに、基壇や葺石が確認されている。 南から。 東から。 北から。 西側の道路から。 にほんブログ村

牛塚古墳 壬生町壬生甲

車塚古墳と道路を挟んで向かい合う牛塚古墳。帆立貝形古墳。全長約60m。 南から。 東から。右が後円部、左が前方部。 南東から。左手前が前方部、右奥が後円部。 南西から。左奥が後円部、右手前が前方部。 南から。左の木立が牛塚古墳、右の木立が車塚古墳…

車塚古墳 壬生町壬生甲

愛宕塚古墳から北に徒歩11分の車塚古墳。古墳時代終末期で最大級の円墳。三段築成。墳丘は葺石に覆われていた。墳丘直径84m、第二段直径46m、第三段直径32m、墳頂部直径12m、周溝底面からの高さ12.5m、二重目の周溝を含めた総全長130m。2014年、2015年、2016…

愛宕塚古墳 現地説明会 (9/8) 壬生町壬生甲

9月8日に栃木県壬生町の愛宕塚古墳の現地説明会に参加しました。壬生町では2014年から車塚古墳、牛塚古墳、愛宕塚古墳の発掘調査を5年計画で実施していました。今年が最終年度で昨年に引き続き愛宕塚古墳の調査を実施しました。愛宕塚は古墳時代後期の6世紀…

西岡50号墳 大田区田園調布本町

西岡50号墳は東急多摩川線多摩川駅から南に徒歩12分にある帆立貝式古墳。全長28.4m。 北西から。 文献 [1] 近藤義郎 1994『前方後円墳集成 東北・関東編』山川出版社 にほんブログ村

諏訪山7, 8, 9, 10, 13, 52, 14, 15, 16, 17, 26, 27, 34号墳 東松山市西本宿

諏訪山7号墳。円墳。諏訪山29号墳の西側の畑隅にある。 諏訪山8号墳。円墳。諏訪山7号墳の北側の道路隅にある。 諏訪山9号墳。円墳。径12.5m。諏訪山8号墳の西側に隣接。 諏訪山10号墳、13号墳、52号墳は諏訪山9号墳の西側に隣接する林の中にある。円墳。10…

毛塚12, 13, 15, 16号墳 東松山市毛塚

今年2月の高坂館跡・高坂二番町遺跡の見学会の後で、ぺんの古墳探訪記のぺんさんとまわった毛塚古墳群、諏訪山古墳群のレポートの続きです。 毛塚10号墳から南西に100mの墓地のあたりに毛塚12, 13, 15, 16号墳(すべて円墳)があったようです。 墓地の東側の林…

狐塚古墳 目黒区碑文谷

目黒区碑文谷(ひもんや)のマンションに囲まれた狐塚古墳。植込みにしか見えない。『東京都遺跡地図』では目黒区の遺跡番号25として「方墳?」と記載され、『都心部の遺跡』では「一部遺存」「円墳」「墳丘下部が高さ50m程、残るのみ」と記載される。目黒区で…

福昌寺 阿弥陀石棺仏 渋谷区東

國學院大学博物館から南に徒歩10分の福昌寺にある阿弥陀石棺仏。古墳時代中期後半頃の家型石棺の蓋を利用して仏像を彫り込んで路傍に立て礼拝の対象とされた。立像の阿弥陀石棺仏は珍しい。和歌山県名賀郡から運ばれたと伝わる。石棺蓋の石材は播磨竜山石と…

姉崎二子塚古墳 市原市姉崎

姉崎古墳群の姉崎二子塚古墳は、姉崎周辺の海岸平野の浜堤上にある前方後円墳。全長114m。三段築成。中段と下段に円筒埴輪列が確認されている。5世紀前葉の築造。1947年に國學院大学考古学会が調査を実施。後円部と前方部の主体部周辺から国の重要文化財に指…

高柳古墳 木更津市高柳

小櫃川左岸の微高地に所在する高柳古墳。前方後円墳とのことだか現在は墳形がよくわからない。高柳阿光堂の墓地の一角にある。 西から。 東から。 北から。墳丘に階段がある。 墳丘上の石仏。 にほんブログ村

稲荷森古墳 木更津市木更津

金鈴塚古墳の南に500mの稲荷森古墳は、かつては全長100m以上の前方後円墳と推定される。現在は前方部の一部が残り、墳丘上に稲荷社を祀る。 ご神木「えの木」木更津の名木100選 文献 [1] 房総の古墳を歩く編集委員会 2006『房総の古墳を歩く 改訂版』芝山町…