愛宕塚古墳から北に徒歩11分の車塚古墳。古墳時代終末期で最大級の円墳。三段築成。墳丘は葺石に覆われていた。墳丘直径84m、第二段直径46m、第三段直径32m、墳頂部直径12m、周溝底面からの高さ12.5m、二重目の周溝を含めた総全長130m。2014年、2015年、2016年に発掘調査と現地説明会が行われている。
西から。
西側の周溝。
南側に開口した横穴式石室。凝灰岩の一枚石を使用。
玄門。手前は前室。築造時は前室の前に前門があり、その前に川原石で造られた羨道部があったことが調査で確認されている。石室の全長は9mあった。
玄室の内部。
盗掘口が開けられている。
玄室の内部から玄門。
天井石。
墳頂。
墳頂から石室の前面(前庭部)。前庭部は後世の改変を受けている。墳丘第一段(基壇)の平坦部が広い。
基壇面から墳丘第二部と墳丘第三部(墳頂)を望む。三段築成がよくわかる。
文献
[1] 壬生町立歴史民俗資料館 2010 『壬生町埋蔵文化財調査報告書25:車塚古墳 :範囲内容確認調査』壬生町教育委員会
[2] 壬生町教育委員会 2019 パンフレット『みぶの古墳 -「羽生田地区の古墳群」と「壬生地区の古墳群」- 』第5版