週末は古墳巡り

古墳とは、およそ3世紀から7世紀に築かれた墳丘状の墓のこと。その数、およそ20万基。

摩利支天塚古墳 小山市飯塚

思川と姿川の合流点から北に約1kmの台地上にある摩利支天塚(まりしてんづか)古墳は隣接する琵琶塚古墳とともに栃木県を代表する大型の前方後円墳。全長120.5m、後円部径71.1m、高さ10.9m、前方部幅82.5m、高さ7.9m。二段築成。周溝は二重に巡り、内側の幅が20〜30m、外側の幅が7〜8m。周溝を含めた全長は約197m。後円部に摩利支天社を祀る。5世紀末から6世紀初頭の築造。古屋敷古墳から北に徒歩12分。

南東から。前方部の主軸に鳥居と参道の石段がある。
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剣菱形と言って前方部の中央がへの字のようにやや角ばって外側に突き出すような形状をしている。
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後円部に摩利支天を祀る。
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後円部の墳頂からくびれ部を見下ろす。
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後円部の墳頂から北東を望む。中央の左に琵琶塚古墳、右に摩利支天塚・琵琶塚古墳資料館。
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くびれ部の墳丘の上から前方部。
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南東から。後円部。
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南から。左手前が前方部、右奥が後円部。
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周辺の古墳の築造順は摩利支天塚古墳→琵琶塚古墳→吾妻古墳→甲塚古墳→国分寺愛宕塚古墳→山王塚古墳→丸塚古墳と推定される。

文献

[1] 東京新聞編集局 1993「古墳を歩く」

[2] 早稲田大学東アジア都城シルクロード考古学研究所 2020 『栃木県小山市 摩利支天塚古墳の測量・GPR調査早稲田大学東アジア都城シルクロード考古学研究所

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