姉崎古墳群の姉崎二子塚古墳は、姉崎周辺の海岸平野の浜堤上にある前方後円墳。全長114m。三段築成。中段と下段に円筒埴輪列が確認されている。5世紀前葉の築造。1947年に國學院大学考古学会が調査を実施。後円部と前方部の主体部周辺から国の重要文化財に指定された石枕を始めとする多くの副葬品を発見。それらは國學院大学博物館に収蔵されている。
北から後円部。
北から前方部。
西から前方部。
南西から前方部。
南からくびれ部。
南のくびれ部の裾から後円部。墳丘は膝上まで草に覆われていた。
くびれ部の墳丘上から後円部。
後円部の墳頂から北東方向の眺め。
後円部の墳頂から前方部。
くびれ部の墳丘上から前方部。
前方部の墳頂から南西方向の眺め。東京湾アクアラインが見える。
前方部の墳頂から後円部。
つい先日、國學院大学博物館の企画展「日本文化の淵源を求めて」で本古墳出土の石枕(本物)を見学。石枕は常総型で三段構造の側面に直弧文が施され、下段には立花状石製品を挿入する孔が6つ開いている。普段はレプリカが展示されている。通常展示のレプリカも見たけど何か違う。
今回、袖ケ浦市遺跡発表会で長浦おかのうえ図書館に行く前に立ち寄った。時間の都合で姉崎の古墳で寄れたのはこの1基のみ。南からの全景の写真を撮らなかったので帰りにも寄ったのだが、道を間違い南側に回り込めず断念した。涼しくなったら再チャレンジしたい。
文献
[1] 東京新聞編集局 1993「古墳を歩く」
[2] 房総の古墳を歩く編集委員会 2006『房総の古墳を歩く 改訂版』芝山町立芝山古墳・はにわ博物館友の会
姉崎二子塚古墳【千葉県市原市】
— ぺん@古墳巡り (@pen_kofun) 2021年3月27日
東京湾に面する砂丘上に築かれた全長106mの前方後円墳。かつての発掘調査により優れた副葬品が多数見つかっています。良好に残る美しい墳丘を桜の花が彩っていて素晴らしかったです。 pic.twitter.com/gTbRdTYfbu
最近、考古展示室はちょっと展示替えしました♪これまで常設で出していなかった姉崎二子塚古墳(千葉県)の出土遺物を展示。死者に捧げられた副葬品や、死者のための枕。どうぞご覧ください。#古墳 #鏡 #勾玉 #古墳時代 #考古学
— 國學院大學博物館 (@Kokugakuin_Muse) 2022年7月30日
※今でている石枕は複製です。 pic.twitter.com/2aHbqXYgww