週末は古墳巡り

古墳とは、およそ3世紀から7世紀に築かれた墳丘状の墓のこと。その数、およそ20万基。

市町村指定 文化財・記念物

水戸殉難志士の墓 水戸市松本町

明治2年、新政府の初代水戸藩知事となった徳川昭武公は、明治維新の礎として殉難した志士の遺骸を収容して、常磐共有墓地の一角に埋葬し、同所に「殉難」碑を建立、慰霊顕彰した。大正3年、殉難志士の氏名を刻して建てたのが「水戸殉難志士の墓」である。 市…

常磐共有墓地 水戸市松本町

愛宕山古墳群の南東に隣接する常磐共有墓地を訪れた。常磐共有墓地は、1666年(寛文6年)に、水戸藩第2代藩主徳川光圀が命じて開設させた藩士共有の儒教式の墓地。 常磐共有墓地 | 水戸市ホームページ 郷土いいとこ再発見 安積澹泊(格さんのモデル)の墓 関鉄之…

旧第一銀行 横浜支店と旧横浜生糸検査所付属倉庫事務所 横浜市中区本町・北仲町

旧第一銀行 横浜支店は、関東大震災復興期の1924年(昭和4年)に、多くの銀行建築を設計したことで知られる西村好時の設計で、古典主義様式として建てられた。4本の重厚なトスカナ式円柱と半円形のバルコニーが特徴。1980年からは横浜銀行本店別館として使用さ…

田村神社 桜川市真壁町田

おふじ権現古墳の次に、「埼玉古墳軍」さんの「古墳軍ニュース特別編 茨城県石づくし」に紹介されている「田村神社内石造物(桜川市・旧真壁町)」を確認したくて田村神社を訪ねた。 真壁小学校との間にあるとのことだが見つからなかった。真壁小学校は、2018…

佐都ヶ岩屋古墳 つくば市平沢

平沢古墳群は、平沢官衙遺跡北方500mの小丘陵斜面に所在し、方墳2基と5〜6基の小型の円墳で構成されていたと考えられる。このうち4基は横穴式石室が確認されている。1号墳の佐都ケ岩屋古墳は市指定史跡で、東西35m、南北25mの方墳。筑波国際カントリークラブ…

伝平国香供養塔 龍ケ崎市川原代町

こちらは、平国香供養塔と伝わる安楽寺の飛地に立つ石造宝篋印塔。安楽寺は国香の息子貞盛が父の供養のため建立したと伝わる。この地域は、平安時代後期から南北朝時代にかけて「相馬御厨」と呼ばれる荘園に属し、そこを実質的に支配していたのが平将門の子…

仏島山古墳 取手市岡

取手市に残る将門伝説の地を散策。 平将門の墓との伝説がある仏島山古墳。1895年(明治28年)に古墳は開墾され、土は学校建設予定に運ばれた。この時、多数の埴輪と石棺が出土し、石棺からは人骨・刀剣・勾玉・鏃などが発見され、帝室博物館(現在の東京国立博…

弁天古墳 柏市布施

関東三大弁天の一つ、布施弁天 東海寺の妙見大菩薩が祀られた弁天古墳。東海寺の南側の利根川(古鬼怒川)の氾濫により下総台地から切断された独立丘陵を利用して築造されている。全長35mの北面する前方後円墳。弁天古墳出土遺物(石枕、立花、石製模造品斧、石…

江戸袋貝塚 川口市江戸袋、江戸

江戸袋貝塚は、旧入間川により形成された自然堤防上に位置し、沖積地に立地する貝塚として考古学上、地理学上貴重な遺跡。縄文時代後期の貝塚、集落跡。文献[2]の市内遺跡地図の番号133、時代は縄文時代後期、古墳時代前期、種別は集落跡、出土遺物・遺構は…

横見神社古墳 吉見町御所

吉見丘陵の東側、荒川が形成した沖積地内の自然堤防上の御所古墳群。横見神社の本殿の土台部分が横見神社古墳か。文献[1]では、規模不明の円墳。文献[2]では「現在も石室の一部が露出」とあり、拝殿と本殿の間の部分か? 横見神社本殿/吉見町 文献 [1] 埼玉…

安行原の蛇造り 川口市安行原

今年も5月24日に行われた安行原の蛇造り。梅雨の合間に見学した。 コレミテ(8)安行原の蛇造り(あんぎょうはらのじゃづくり)今年も昨日、5月24日に行われました「安行原の蛇造り」。口の中にはお札、台座の掲示板には安行小学校の子どもたちが書いた…

東大塚出土箱式石棺 川島町白井沼

川島中学校敷地内に移設保存された箱式石棺。6枚の緑泥片岩を組み合わせて箱形にしたもの。文化年間(1804〜1818年)に東大塚の古墳上の神明社修理の際に出土。1965年5月に移設された。 石棺(せっかん)/ 川島町 文献 [1] 埼玉県教育委員会 1994「埼玉県古墳…

友山・武香ミュージアム 熊谷市冑山

埼玉県文化財収蔵施設で北大竹遺跡の展示を見学後に、熊谷市の文化財(有形文化財・建造物)に指定されている根岸家長屋門と長屋門の一部を整備して根岸家の歴史についての紹介展示する友山・武香ミュージアムを見学した。根岸家長屋門は、冑山村の名主であ…

大神塚(応神塚)古墳発掘調査現場説明会 (3/26) 寒川町岡田

3月26日に寒川町で開催された大神塚(応神塚)古墳の発掘調査の現地説明会に参加した。事前予約制で各回10名で5回を予定していたが午後から雨予報で、午前のみの開催となった。大神塚(応神塚)古墳は、寒川町で唯一の墳丘を保った古墳で、寒川町では大神塚(応神…

元阿保稲荷塚神社古墳 神川町元阿保

青柳古墳群の元阿保支群の元阿保稲荷神社古墳は、墳丘上に稲荷社を祀る。文献[1]では、全長約25mの前方後円墳とする。文献[2]では「伝承によると(中略)前方後円墳であった可能性があり、径約25mの墳丘が残存している」とする。 古墳の脇は「なかよしえん」と…

銭室塚古墳 大田原市北滝

銭室塚古墳は、那珂川左岸の段丘上にある二段築成の円墳。径26m。 大田原市指定文化財 史跡 銭室塚古墳 那珂川左岸段丘上に立地する2段築成の円墳である。直径26m、高さ4.5mあり、ほぼ中段にテラス状の平坦面を持つ。墳丘表面は、河原石の葺石で覆われている…

観音塚古墳塚 大田原市狭原

観音塚古墳は、二ツ室塚古墳の北約30mにある径40m、二段築成の円墳。 観音塚古墳(かんのんづかこふん) 市指定史跡 | 大田原市 那須観音塚古墳の名前の由来=墳頂の石 https://t.co/DYl059qc1M pic.twitter.com/Juvsliasc2— 月をみるもの (@bamboo4031) 2023…

ニツ室塚古墳 大田原市小船渡

二ツ室塚古墳は、那珂川右岸段丘上にある全長46.5mの前方後円墳。1974年に栃木県史編纂事業の一環として発掘調査で、後円部と全方部の双方に横穴式石室を検出。後円部の石室は平面形状が羽子板状で、前方部の石室は胴張型。 二ツ室塚古墳(ふたつむろづかこ…

侍塚古墳群(6, 7号墳) 大田原市湯津上

侍塚古墳群の続き。 侍塚6号墳(円墳、径約12m) 侍塚7号墳(円墳、径約15m) 侍塚6号墳(左)と侍塚7号墳(右) 侍塚古墳群 (さむらいづかこふんぐん) 市指定史跡 | 大田原市 にほんブログ村

侍塚古墳群(5号墳) 大田原市湯津上

侍塚古墳群の続き。 侍塚5号墳(円墳、径約27m) 侍塚5号墳の墳頂から8号墳越しの下侍塚古墳 侍塚古墳群 (さむらいづかこふんぐん) 市指定史跡 | 大田原市 にほんブログ村

侍塚古墳群(8号墳) 大田原市湯津上

侍塚古墳群の続き。 侍塚8号墳(方墳、一辺約17m) 侍塚古墳群 (さむらいづかこふんぐん) 市指定史跡 | 大田原市 にほんブログ村

侍塚古墳群(1号墳) 大田原市湯津上

侍塚古墳群の続き。 侍塚1号墳(前方後円墳、全長約35〜50m) 侍塚古墳群 (さむらいづかこふんぐん) 市指定史跡 | 大田原市 にほんブログ村

侍塚古墳群(2, 3, 4号墳) 大田原市湯津上

下侍塚古墳に隣接して8基の古墳が残る侍塚古墳群。 侍塚2号墳(円墳、径約17.5m) 侍塚3号墳(円墳、径約18m) 侍塚4号墳(円墳、径約16m) 侍塚3号墳(左)と4号墳(右) 侍塚古墳群 (さむらいづかこふんぐん) 市指定史跡 | 大田原市 にほんブログ村

判官塚古墳 鹿沼市北赤塚町

判官塚古墳は、前方部が発達した典型的な古墳時代後期の中型の前方後円墳で、鹿沼市内では最大級。全長60.90m・後円部径31.30m・前方部幅39.15m後円部高さ5.15m・前方部高さ4.73m玄室長さ4.09m・同奥壁幅2.50m・同高さ1.40m羨道の長さ(現存)1.68m。 判官塚…

頼母子横穴墓 板倉町海老瀬

次に頼母子(たのもし)横穴墓を訪れた。 頼母子横穴墓群(たのもしおうけつぼぐん) - 板倉町 板倉町で書籍を受け取り、ついでに板倉町の古墳めぐり。①頼母子横穴墓②稲荷神社古墳③大塚山古墳④松ノ木古墳 pic.twitter.com/zYwhX5IMp7— 岩宿の石器 (@tGyWsAtnF9…

一峯貝塚 板倉町海老瀬

3県境を見学後、群馬県板倉町の一峯貝塚を訪れた。板倉町海老瀬の権現沼の南に位置する一峯貝塚と北に位置する離山貝塚を合わせて権現沼貝塚群と呼ばれ、縄文海進時の縄文時代前期(約7,000年前)に営まれた。 一峯貝塚(いちみねかいづか) - 板倉町 離山貝塚…

火の見塚古墳 深谷市原郷

火の見塚古墳は、径20mの昭和25年に家屋新築により半壊され、石槨が発見されるとともにほぼ完全な形態の頭骨が出土した。頭骨は東京大学に保管されている。 深谷市遺跡地図に未登録の古墳? 深谷市遺跡地図に未登録の古墳? 稲荷町北古墳(深谷市遺跡地図のNo…

木の本12号墳 深谷市原郷

木の本古墳群の12号墳。文献[1]では径13mの円墳。「天神塚」あるいは「天神山」とよばれる。墳頂に社が鎮座している。墳丘の周囲に横穴式石室の存在を石材がある。 深谷市遺跡地図に未登録の古墳? リンク 史跡/深谷市ホームページ 文献 [1] 埼玉県教育委員…

木の本10, 11号墳 深谷市原郷

木の本10号墳は、1993年に埼玉県内所在古墳詳細分布調査に伴い発掘調査が行われ、墳丘相似形に周堀が巡る帆立貝形古墳または造出し付き円墳で、全長約41m、後円部径約34m、前方部幅約10〜12m、前方部長約7m。多量の円筒埴輪片、女子人物埴輪頭部・馬形埴輪片…

木の本8号墳 深谷市東方

木の本古墳群の8号墳。文献[1]では径10mの円墳。 深谷市遺跡地図のNo.116無名墳 リンク 史跡/深谷市ホームページ 文献 [1] 埼玉県教育委員会 1994「埼玉県古墳詳細分布調査報告書」 [2] 塩野博 2004「埼玉の古墳 大里」さきたま出版会 にほんブログ村