横浜の煉瓦巡りの続き。
山下居留地遺跡プロムナード






山下居留地遺跡の発掘 - 姿を現した外国商館と街路 -
横浜山下町地区市街地再開発事業における神奈川芸術劇場・NHK横浜放送会館建築工事に伴う平成19年(2007年)9月から12月の発掘調査により横浜外国人居留地に関する遺跡が発見されました。
横浜は、いわゆる安政の五カ国条約(米、蘭、露、英、仏)により、安政6年(1859年)に開港(開港5都市:函館、新潟、横浜、神戸、長崎 [順不同])しました。それに伴って国内最大規模の外国人居留地が山下地区に建設され、やがて山手地区にも建設されました。
山下地区は現在のJR根岸線の関内駅から海側の部分に当たり、一帯は波止場を中心に整然と街路が区画され、外国商館が建ち並ぶ異国情緒あふれる地域でした。
発掘された遺跡は、この外国人居留地の一部であり、当時の建物遺構と街路、下水施設、鉄管のほか、当時の生活がうかがえるタイル、陶磁器類、ガラス製品など、多数の遺物が発見されています。
ここでは、関内地区における初めての本格的な調査の成果として、神奈川県教育委員会の助言を得て出土遺物の一部と発掘調査の概要を現地に展示し、開港当時の山下居留地の姿を現代に伝えることとしました。
展示内容を作成するに当たっては、財団法人かながわ 考古学財団及び山下居留地に関心をお持ちの県民の皆さんの熱心なご協力をいただきました。
平成22年(2010年)7月 神奈川県・NHK横浜放送局