昨年に続き、今年もさいたま市の真福寺貝塚の発掘調査の現地説明会に参加した。今年は事前に「みみずく土偶の頭部」の発見が報じられ、その効果で多勢の見学者が訪れた。平成28年度から発掘調査を継続している。昨年度から史跡西側の窪地から谷部にかけて、主に低地や付近の台地縁辺部での活動状況を明らかにするための調査を行なっている。
整理券を受け取り順番に受付。35名ずつ班に分かれ、順番に説明して頂いた。頂いた整理券は46番で2班。
2班は南側の調査区から説明していただいた。手前から6トレンチ、5トレンチ。その向こうに4トレンチ。奥が西側の谷部。
6トレンチのピットと土器片(縄文時代晩期)
5トレンチの土坑(縄文時代晩期)
焼土跡
手前が5トレンチ、奥が6トレンチ。
土器片
獣骨(鹿)と土器片
傾斜する地層
次にテントで出土品(遺物)を見学。みみずく土偶の頭部とご対面。
最後に北側の調査区。その前に真福寺貝塚の概況説明。真福寺貝塚は3800年前から2600年前の約1200年間営まれた貝塚を伴うムラ跡。貝塚、住居跡、水辺の活動場所が一体となって保存された遺跡は関東地方で唯一。その希少性から国の史跡に指定されている。調査の歴史は古く大正時代から発掘調査が行なわれている。発掘調査は居住域にあたる貝塚が見つかる場所と水辺の活動場所に偏っていて、その中間がどうなっているかはわかっていなかった。そこで平成28年度から調査している。
青いコーンの手前が3トレンチ。その奥に2トレンチ。さらに向こうに1トレンチ。奥が西側の谷部。
トレンチの側面に残る土器片
手前が2トレンチ、奥が3トレンチ。
1トレンチ
このトレンチの側面の窪みが「みみずく土偶」の頭部の跡と説明中。
トレンチ底面の土器片の中にもう一体の「みみずく土偶」の胴体が残っている。時代はこちらの方が古い。
Twitterでフォローさせていただいている「いこ〜(@e_ikuon)」さんのブログ記事
【真福寺貝塚発掘調査現地見学会のお知らせ】
— さいたま市岩槻区役所 (@IwatsukiSCPR) 2020年11月12日
令和2年11月28日(土)岩槻区城南3丁目にある真福寺貝塚で発掘調査見学会を開催します。
当日は専門職員による解説などが予定されています。
詳しくはHPに掲載のチラシをご覧ください。#岩槻区 #貝塚 #発掘 #見学会https://t.co/epuK1CPZFp pic.twitter.com/cnvUlUm4jz
岩槻区城南3丁目にある #真福寺貝塚 で、#ミミズク土偶 の頭部が発見されました。
— さいたま市岩槻区役所 (@IwatsukiSCPR) 2020年11月18日
顔の部分の幅はおよそ9.5cmで、戦前に発見され国の重要文化財に指定されているものよりもひと回り大きいと推測されています。
今月28日には発掘調査見学会も開催されます。
詳しくはリンク先へhttps://t.co/epuK1CPZFp https://t.co/wxpyTlnp2q pic.twitter.com/81rgmdiaRF
11/28(土)に予定しております、#真福寺貝塚 の発掘調査現地見学会について、大変多くのお問い合わせをいただいております。
— さいたま市岩槻区役所 (@IwatsukiSCPR) 2020年11月26日
ご参加される際は、電車・バスの利用時や、会場内において #新型コロナウイルス 感染予防対策にご協力をよろしくお願いいたします。https://t.co/yVZjVJSbwX#ミミズク土偶 pic.twitter.com/bSYNvMspvQ
やってきました、真福寺貝塚。
— 株式会社 雄山閣 (@Yuzankaku_Inc) 2020年11月28日
天気もよく、大盛況です! pic.twitter.com/iGtExHLKoo
国史跡真福寺貝塚現地説明会
— y@komiya『縄文海進 -海と陸の変遷と人々の適応-』第2刷発売中 (@KYukibare) 2020年11月28日
風強っ! pic.twitter.com/S46vjPpfZf
発掘調査見学会初参加。先日発見されたばかりのミミズク土偶もお披露目とのことで整理券200枚も足りなくなる程の人出。数千年前の縄文人の残飯を観て皆喜ぶレアイベント。「史跡真福寺貝塚発掘調査現場見学会」https://t.co/Fpgo130SiP #縄文 #土器 #土偶 pic.twitter.com/qH4BRhHQt3
— k_2106 (@k_2106) 2020年11月28日
ちなみにこのリーゼント土偶のそばから新たなミミズク土偶が見つかってるらしく絶賛発掘中とのこと。この発掘場所写真のどこからしいがいまいちわかりませんでした。史跡真福寺貝塚発掘調査現場見学会」https://t.co/Fpgo130SiP #縄文 #土器 #土偶 pic.twitter.com/29Jv03e60X
— k_2106 (@k_2106) 2020年11月28日
予想以上に賑わっておる (@ 真福寺貝塚 in さいたま市, 埼玉県) https://t.co/Ywr9ri90mM pic.twitter.com/EiPg7eJyFl
— いばちさ (@UR_kinkado) 2020年11月28日
今日は真福寺貝塚の発掘調査現場見学会に行ってきた。土偶発見のニュースのためか百数十人が参加する大盛況。出土したての土偶とも対面。思ったより大きい! pic.twitter.com/DUnd9f69mi
— いこ~ (@e_ikuon) 2020年11月28日
現地で地形や地層を解説いただきながら、発掘の状況がわかるのがとても良い。当時は今よりも高低差があって、環状の高まりも明確だったようだ。1枚目はシカの角。谷の泥炭層では掘り進めると地下水がしみ出てくる。 pic.twitter.com/tKSL5drbOm
— いこ~ (@e_ikuon) 2020年11月28日
「真福寺貝塚発掘調査現地見学会」
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2020年11月28日
ミミズク土偶パワーで大盛況でしたね。
大きくて赤と黒の色彩がよく残っていた😀
優品の出る遺跡です。
盛土から水辺まで二本の長いトレンチを入れていた。
堀之内1式から安行3d式まで大量の土器。
大きな成果があったようだ。
谷が入ったり少し複雑な遺跡になる。 pic.twitter.com/ToVSgq1PuG
下に写っているのがミミズク土偶の胴と脚の部分。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2020年11月28日
この上には石剣もあった。
シジミ貝が多い。
縄文土器も見学のために残してくれている😆
こういうのテンションがあがるよね。
高い所は遺構が出ている。
柱穴か貯蔵穴かな?
墓穴かもしれない。 pic.twitter.com/ZE4SnGpD8N
土偶の破片たち。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2020年11月28日
土版もカワイイ。
遠方からきた土器たち。
前浦式。
砂の多い土器はどこのだろう?
大洞C2式。
漆塗りが綺麗。
まだまだ大量の土器が出ているようなので新しい発見があるかもしれない。 pic.twitter.com/G7QVyJFDB1
真福寺貝塚現地見学会。噂のミミズク土偶が出土したのは、東博ミミズクが出た水辺域に程近い谷の縁辺。同地点には掘り出される前のミミズク土偶胴部に姿もチラリ。 pic.twitter.com/6wkoYRKgTF
— 焼町焼 (@yakemachiyake) 2020年11月28日
出土品コーナー。強い日差しのもと、露天のガラス張り、しかも押すなおすなの人で、おれの写真テクも悲しい結果におわった。まあ背面写真見れたのはよかったです。 pic.twitter.com/4ji5WVNZTM
— 焼町焼 (@yakemachiyake) 2020年11月28日
さいたま市教育委員会文化財保護課のホームページ「国指定史跡真福寺貝塚 調査最前線」が更新されました。令和 2 年度の現地見学会の様子等が紹介されています。https://t.co/D5AucS5Yts pic.twitter.com/q5W6nnMwJE
— さいたま市の博物館 (@SaitamaMuseum) 2020年12月22日