日本フェルトの工場跡地から100基以上の古墳時代前期の方形周溝墓が確認された。方形周溝墓からはガラス玉の鋳型が出土。現在は公園になっている。すぐそばを隅田川が流れ、遺跡は川によって形成された微高地上に立地する。この微高地は周辺の高背湿地よりもわずかに高く安定していた。地表下約1mに遺跡は眠っていた。
下記の北区のWebsiteの説明では、100基以上の方形周溝墓が確認されたとするが、「周溝をもつ建物跡」と方形周溝墓が混在する遺跡との指摘があり、最近の研究では、周溝を有する建物跡150棟、方形周溝墓12基等が検出とされる。
文献
[1] 北区飛鳥山博物館 2000 『夏期企画展 豊島馬場遺跡と方形周溝墓』
[2] 福田聖 2000 『方形周溝墓の再発見』
左:日本フェルト株式会社王子工場(大正8年), 「日本フェルト五十年史」
右:日本フェルト株式会社王子工場正面, 「日本フェルト五十年史」