週末は古墳巡り

古墳とは、およそ3世紀から7世紀に築かれた墳丘状の墓のこと。その数、およそ20万基。

宝塚遺跡 船橋市海神

海神山緑地の入口に建てられた宝塚遺跡(ほうづかいせき)の説明板。宝塚遺跡は過去の発掘調査で、古墳時代の竪穴建物3、溝1、土師器、軽石、石製模造品(臼玉・未製品・原石)を検出[文献1,2]。市内では初めて砂丘上に遺構を検出[文献1]。

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宝塚遺跡(ほうづかいせき、海神3・4丁目)

エビゾーくん 祭祀用の製品を作る工房があったんだね

宝塚遺跡は、過去に高坏などの土師器が見つかっており、遺跡があることが分かっていましたが、平成11・12 年に2地点で正式な発掘調査が行われ、古墳時代中期(5世紀)の竪穴住居跡が4軒発見されました。宝塚遺跡周辺の台地は厚い砂に覆われた砂丘であり、竪穴住居跡は、砂を掘りくぼめて作られていました。

竪穴住居跡からは、坏、高坏、小型壺、甕等の土師器のほか、祭祀に使われたと考えられている滑石製模造品(臼玉・剣形石製品)の破損品や製作途中の品が出土しました。また約2kgもある原石も見つかっており、宝塚遺跡で滑石製模造品を製作していた工房跡であることがわかりました。

平成30年3月 船橋市教育委員会

文献

[1]  財団法人船橋市文化・スポーツ公社埋蔵文化財センター 2000 『平成11年度 船橋市内遺跡発掘調査報告書船橋市教育委員会
[2]  船橋市教育委員会埋蔵文化財調査事務所 2003年 『船橋市発掘調査報告書船橋市教育委員会

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