週末は古墳巡り

古墳とは、およそ3世紀から7世紀に築かれた墳丘状の墓のこと。その数、およそ20万基。

諏訪山29号墳 東松山市高坂

老人福祉センターすわやまの駐車場の裏の林の中にある諏訪山29号墳。前方後方墳。全長53m(推定)。後方部長29m、後方部高さ3.6m、前方部高さ1.6m。4世紀前葉末の築造。比企地方における出現期の古墳。日本セメントの引込線の敷設工事による削平やその後の崩壊で主軸に沿って南側しか残っていない。南東側すぐ近くに諏訪山古墳(諏訪山35号墳)がある。諏訪山29号墳は諏訪山古墳と主軸方向が共通し、諏訪山古墳の後円部に諏訪山29号墳の前方部が接する。諏訪山29号墳は諏訪山古墳に先行して築造された。1984年の調査報告が「埼玉県古式古墳調査報告書」(1986, 埼玉県史編さん室)に収録されている。

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文献

[1] 埼玉県県史編さん室 1986『埼玉県古式古墳調査報告書』埼玉県県史編さん室

[2] 宮川進 1997「さいたま古墳めぐり」さきたま出版会

[3] 埼玉県立さきたま史跡の博物館 2017「埼玉の古墳 1 比企・入間」

[4] 朝霞市博物館 2019「朝霞から見る古墳の出現 〜方形周溝墓から古墳へ〜」

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