児玉地域の生野山と早稲田大学本庄高等学院がある大久保山の間にある小さな丘の上に造営された鷺山古墳(さぎやまこふん)。古墳時代前期の前方後方墳。全長60m超、後方部は一辺37m、高さ5.4m、前方部は低い撥型で最大幅は30m。くびれ部の西側の周溝から焼成前底部穿孔の二重口縁壺、椀型土器、S字状口縁壺が出土。4世紀前半の築造。
南から。手前が前方部。
後方部の墳頂。標高84.42m。周辺の水田面との比高12m。
後方部の墳頂から北東方向に草が刈られていた。
後方部の墳頂から南、前方部。秩父の山並みが望める。この墳丘の南の尾根沿いに数基の古墳が存在したと考えられる。
南西から。
南西の丘陵の下から。
文献
[1] 埼玉県県史編さん室 1986『埼玉県古式古墳調査報告書』埼玉県県史編さん室
[2] 宮川進 1997「さきたま古墳めぐり」さきたま出版会
[3] 埼玉県立さきたま史跡の博物館 2017「埼玉の古墳 2 秩父・児玉・大里」