総社古墳群を墳活。6基目は、王山古墳。文献[3]によれば「ほぼ南北方向に主軸を取り、墳丘長75.6m、後円部径50m、前方部幅63.1mを測る2段築成の前方後円墳と考えられる。」
記念碑
上毛古墳綜覧総社町第一号墳にあたる本墳は、上石倉土地区画整理事業が実施されるにあたり、王山古墳発掘調査団により学術調査が実施された。
この結果、本墳後円部は、すべてが河原石によって構築され、しかも、その表面はみごとに石積みされていることなどが判明し、全国的にも稀にみる貴重な文化財であることが確認された。
このことにより、前橋市は、これの保存に努めた。幸にして、地権者 福島政司他五名当該区画整理事業組合、ならびに群馬県等の関係各位の理解と努力によって、墳丘部を中心とした2500平方メートルの地域が児童公園として保存されることになった。
ここに公園の完成を記念して碑を建てる。
葺石観察施設
王山古墳推定復原図
6世紀代に作られた前方後円墳。墳丘は多数の川原石で覆われており、特に後円部の基段上の墳丘 は全て川原石で構成されている。
「積石塚」と言われるもので全国的にも珍しいものである。
主体部は後円部に両袖型の横穴式石室が存在する。石室全長16.4 m、玄室長4.40m、羨道長12mあり、石室全長は県内最長の規模を有している。墳丘からは円筒埴輪及び太刀等の形象埴輪が出土しているが、石室はすでに盗掘を受けており、わずかに歯2本、辻金具の破片数個が出土している。
群馬県の初期横穴式古墳の様相を知る上にも、さらには古墳の構築技法を知る上からも貴重である。
文献
[1] 前橋市教育委員会事務局文化財保護課 2022 『6:東国の雄 総社古墳群』前橋市教育委員会事務局文化財保護課
[2] 前橋市教育委員会 2023 『総社古墳群範囲内容確認調査報告書』前橋市教育委員会
[3] 前橋市教育委員会 2023 『総社古墳群総括報告書』前橋市教育委員会
文献[3]より
今日は石器作りサークルの仲間と群馬県前橋市の総社古墳群めぐり。
— 岩宿の石器 (@tGyWsAtnF9Fw6PA) 2023年10月25日
前回は2人でしたが、今回新たに1人加わって3人になりました。
まずは王山古墳
墳頂部に位置を示すために石が並べられていますが、実はこの配石があるのを今日初めて知りました。
今までの見学では草が伸びていて気付かなかった。 pic.twitter.com/uKVfai2RXM