週末は古墳巡り

古墳とは、およそ3世紀から7世紀に築かれた墳丘状の墓のこと。その数、およそ20万基。

備前用水と備前渠鉄橋 深谷市上敷免

日本煉瓦製造株式会社旧煉瓦製造施設のホフマン輪窯6号窯、旧事務所、旧変電室とともに、平成9年5月、国重要文化財に指定された備前渠鉄橋を見学した。備前渠鉄橋は日本初の民間専用線に架設された鉄橋。

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煉瓦アーチ橋
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日本煉瓦製造株式会社旧煉瓦製造施設 備前渠鉄橋(びぜんきょてっきょう)

重要文化財(建造物) 平成九年五月二十九日指定

煉瓦輸送専用線用に架設された鉄橋である。

操業当初からの輸送手段であった利根川舟運は安定した輸送力に欠け、燃料や製品の輸送に度々問題が発生した。これを解決するため建設されたのが本専用線であり、明治28年深谷駅との間で日本初の民間専用線として運用を開始した。

専用線には四箇所の鉄橋が架設されているが、唐沢川、福川、備前渠には、当時の鉄道院技師、 イギリス人チャールズ・アセトン・W・ポーナルが基本定規を設計したI字形鋼板を橋桁とする「ポーナル型プレート・ガーダー橋」が採用された。中でも本鉄橋は15.7メートル(約50フィート)と、専用線中最長の橋桁を有している。また分岐する用水路に架設された煉瓦アーチ橋は、長さ約2メートルと小規模ながら、完全な煉瓦構造と推定される貴重な構造物である。

文化庁 埼玉県教育委員会 深谷市教育委員会

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世界かんがい施設遺産に備前渠用水路が登録されました。

備前渠用水路(びぜんきょようすいろ)」が和2年12月8日にWeb会議で開催された国際かんがい排水委員会 (ICID) 国際執行理事会において、「世界かんがい施設遺産」に登録されました。埼玉県内 では2施設目の登録となります。

備前渠用水路は利根川から取水し、埼玉県北部の本庄市深谷市熊谷市を流れ、利根川右岸約1,400haの水田にかんがい用水を供給する延長約23kmの農業用水路です。1604年に江戸幕府代官頭の伊奈備前守忠次により1年間という期間で開削された埼玉県で最古級の用水路で伊奈備前守の官名から「備前堀」の愛称で親しまれています。

備前渠用水路の役割

備前渠用水路は、小山川の河道を一部利用して流水を貯留する溜井方式の矢島堰を設け、堰上流地域の排水も利用する効率的な施設計画で当時の最先端技術である関東流 (伊奈流)の水利技術が用いられています。未流は福川に合流し、中川水系の北河原用水や羽生領用水につながり、山地水源を持たない埼玉県南東部地域の水田の貴重な水源として寄与しています。

用水路の開削から約400年を経過した現在も同じ流路で素掘水路区間が多く残っており開削当時の面影を今に伝える歴史的にも貴重な用水路となっています。また、地下水の涵養、農村景観の 維持、生態系の保全、洪水の防止などの多面的機能を有しています。

主な概要

  • 取水源 利根川
  • 幹線水路延長 約23km
  • 受益面積 1,400ha
  • 取水量(最大) 9,185㎡/秒
  • 設備概要 取入水門、第3樋門、矢島堰

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旧日本煉瓦製造株式会社上敷免工場 専用鉄道線跡

渋沢栄一翁が中心となって明治20年に設立された日本煉瓦製造株式会社の上敷免(じょうしきめん)工場では、日本で初めて機械による煉瓦の大量生産を行いました。約10万㎡の広大な敷地をもち、明治40年頃の最盛期には、6基の煉瓦窯が稼動しました。原料となる粘土(原土) は、周辺の畑地から採掘されてトロッコで工場まで運ばれ、採掘後の畑は、一段低くなって水田になりました。

日本煉瓦製造株式会社旧煉瓦製造施設 備前渠鉄橋 文化遺産オンライン

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