早稲田大学の會津八一記念博物館で開催中の企画展「下総龍角寺」を鑑賞した。龍角寺は、印旛沼北東岸の台地上に位置し、東日本屈指の古刹。創建は7世紀に遡る。本尊の銅造薬師如来坐像は、1932年に白鳳様式を色濃く残す仏像であることが報告され翌年、国宝に指定された(現在は国指定重要文化財)。龍角寺は最後の前方後円墳とされている龍角寺古墳群の浅間山古墳(龍角寺111号墳)から約1km北に位置し古道 白鳳道で直線的に結ばれている。本展では、早稲田大学が実施した龍角寺に関する研究成果を初公開。龍角寺のご本尊が御出座。会期は11月15日まで。発掘調査時のスナップ写真をスライドショーで公開していた。テロップが今風の学生ぽさで楽しめた。
【企画展のおしらせ】
— 早稲田大学 會津八一記念博物館 (@waseda_aizu) 2022年8月30日
9月20日(火)から企画展「下総龍角寺」が始まります!#下総龍角寺 は、白鳳時代から現在まで法灯を守り続ける東国屈指の古刹です。
本展ではこれまでの本学での調査成果を踏まえ、様々な分野の観点から下総龍角寺をご紹介します。
– https://t.co/KctvR2svxm
【下総龍角寺 見どころ】
— 早稲田大学 會津八一記念博物館 (@waseda_aizu) 2022年8月30日
龍角寺からは瓦や土器のほか、東国では4例目となる塼仏などが出土しており、往時の法会の様子をうかがい知ることができます。
本展ではそれら出土品に加え、ご本尊の銅造薬師如来坐像(#国指定重要文化財 )も展示いたします。
この機会に是非足をお運びください! pic.twitter.com/0l2IMhFk7A
【シンポジウムのお知らせ】
— 早稲田大学 會津八一記念博物館 (@waseda_aizu) 2022年9月3日
10/16(日)に早稲田大学小野記念講堂にて下総龍角寺展関連シンポジウム「下総龍角寺再考 -最新の発掘調査からー」を開催いたします。
※事前申込制となっておりますのでご注意ください。
詳しくはこちらからご確認ください👇
– https://t.co/IYyUEmrWPI pic.twitter.com/NCTRgNU5IV
昨日は娘の用事に付き合って、都内へ。待ち時間に、早稲田大の會津八一記念博物館へ。
— chiba_kofun (@yukio_0525_) 2022年9月25日
これは、凄い!!!
ちょうど、風土記の丘資料館も改装中だし、惜しみもなく、すべての資料がここにという感じ。とにかく感動。🥹🥹🥹 pic.twitter.com/FXEweucPFj
今回の企画展の凄いことは、なんと言っても、東国最古級の仏様が間近にみられるということ!!
— chiba_kofun (@yukio_0525_) 2022年9月25日
写真は禁なのですが、普段は見ることができない裏側まで、見ることもできて、とにかく感動。個人的には、ダントツで、今年一番の企画展。 pic.twitter.com/AbbPW1RBv2
早稲田の龍角寺展行ってきました。ご本尊以外は大部分写真OK、近隣の古墳や官衙の遺物まで一纏めの展示。午前中のサハラ岩壁画展に続いてこちらも無料。申し訳ないくらい良い展示。 pic.twitter.com/TgV9YwUXLN
— shigesoul (@BackInMusashi) 2022年10月10日
シンポジウム 龍角寺再考を拝聴。
— chiba_kofun (@yukio_0525_) 2022年10月16日
とても勉強になりました。
1947-8年に滝口宏氏により、発掘された龍角寺。2014年から再調査が行なってました。まず、地中レーダーによる調査で、金堂や塔のほか、回廊(P, M, I, L地区)や講堂(H地区)と推測される大きな反応を確認し、翌年に2ヶ所にトレンチを調査。 pic.twitter.com/asdtoTkUI9
レーダーの反応した地区で、盛り土遺構の下に版築が確認され、回廊と推測。これにより、古代の伽藍配置がおぼろげながら、浮かび上がってきた。さらに、土坑から大量の土師器、須恵器、瓦のほか、塼仏も出土。 pic.twitter.com/v729okxz1s
— chiba_kofun (@yukio_0525_) 2022年10月16日
塼仏は白鳳から8世紀前半に多く作られた范で型取りして成形される仏像。今回、出土した塼仏はなんと同じ下総の結城廃寺より出土した独尊の観音菩薩塼仏と同じ形であることが分かったそう。 pic.twitter.com/JppGzsDh1a
— chiba_kofun (@yukio_0525_) 2022年10月16日
薬師如来像は江戸期の火災で胴体は失われ、頭部より下は新たに造り直したもの。龍角寺創建は650〜660年代とされるが、仏像は7世紀末から8世紀に造られたと推測される。
— chiba_kofun (@yukio_0525_) 2022年10月16日
保存状態は良く、抑揚のある瞼や立体的に変化の富んだ唇など、同時代の仏像と比較しても、極めて美しい造形とのこと。 pic.twitter.com/zLNPsCsblR
「下総 龍角寺」早稲田大学會津八一記念博物館。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2022年11月7日
6世紀後半、急速に台頭した龍角寺古墳群。
最後の前方後円墳、浅間山古墳。
全国最大級の方墳、岩屋古墳。
どちらも78m。
前代の王墓と同じ大きさに意味があったのだろう。
全国は意識していない。
下総での優越性を誇示したかったという見方もできる。 pic.twitter.com/Z8QJDSXDWE
官位を持って下総最大の豪族の地位を勝ち取った浅間山古墳の主。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2022年11月7日
2代目は目に見える形で常陸の影響も排して下総随一の地位を確立した。
中央との強力なパイプで龍角寺も建立。
山田寺式瓦と磚仏は飛鳥直結の証。
龍角寺の仏像は少し遅れて造立されている。
大生氏は郡大領として大きな権力者であった。 pic.twitter.com/mzSrHQ8LJD
昔、千葉県の研究者は龍角寺古墳群のなかに前期古墳を探していた。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2022年11月7日
後期後半の古墳しかなかったのは衝撃的だった。
彼らは何処から来たのだろう。
龍角寺窯出土瓦に「神取」名がある。
郷名は出自から取ることも多い。
筑波石の埋葬施設も示唆的。
6世紀後半、東日本は未曾有の流動の波が襲っていた。 pic.twitter.com/de9EulzDEY