1859年(安政6年)に初代の英国総領事ラザフォード・オールコックが着任したときに宿舎として提供された東禅寺。1865年(慶応元年)まで英国公使館として使用され、その間、1861年(文久元年)に尊王攘夷派の水戸浪士による襲撃事件(東禅寺事件)が、翌年に松本藩士による襲撃事件(第二次東禅寺事件)が起き、さらに江戸品川御殿山で建設中の英国公使館が焼き討ちされ(英国公使館焼き討ち事件)、英国公使館は横浜に移転した。「都旧跡 最初のイギリス公使宿館跡」の碑が立つが、港区立郷土博物館の港区文化財総合目録登録一覧には掲載されていない。国指定史跡。幕末の領事館・公使館については文献[1]が詳しい。
近くの煉瓦塀
高輪公園
歴史と文化の散歩道/港区 「4.芝高輪コース(日比谷公園―品川駅/目黒駅、9.5km)」
看板建築
文献
[1] 東京都港区 2022 『港区史 第4巻 通史編 近代 上』東京都港区