千葉県木更津市の高部30号墳、32号墳出土品が昨年3月に千葉県指定有形文化財に指定された。高部30号墳、32号墳は関東地方最古級の前方後方墳で、1993年に発掘調査が行われた。調査後の跡地がどうなっているのか調べたところ、木更津市の「よくある質問」に「高部古墳群は見学できますか」に対する回答として「千束台にあった高部30号墳・32号墳については、既に発掘調査を行い消滅していますので、見学することはできません。」と記載されていた。さらに調べると、高部古墳群の所在地の「木更津市請西字千束台1051ほか」は、請西千束台特定土地区画整理事業の換地処分に伴い2019年3月に「木更津市千束台1丁目、2丁目」に町名変更されていた。Google Mapの航空写真で確認すると宅地造成は完了していたが建物は建っていなかった。さらに調べると、都市計画事業の業務代行者が2007年に進捗率8割の段階で撤退して事業が停滞、2015年に一括業務代行契約が締結して事業を再開、現在、第1期から第3期の宅地分譲中。今なら高部30号墳、32号墳の跡地に家を建てることも夢ではないかも。
後日、千束台公園を訪れた。
「美晴らしの街・木更津千束台」分譲地より東京湾方向を撮影した眺望(新昭和 不動産部ブログ)
高部30号墳・32号墳出土品|千葉県木更津市公式ホームページ
高部(たかべ)30号墳(ふん)・32号墳出土品が千葉県指定有形文化財に指定されました | マイ広報紙
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木更津市街地を望む高台立地|新昭和の大型分譲プロジェクト美晴らしの街|木更津千束台
ちなみに、高部30号墳、32号墳の出土品は木更津市郷土博物館「金のすず」で見学した。「金のすず」は、今年夏頃まで館内の空調工事で休館中。また、朝霞市博物館と國學院大学博物館の企画展に貸出したときも見学した。國學院大学博物館では「海佐知毘古と鉄の釣針」として「高部古墳群出土品<鉄製釣針ほか>」が展示された。
出現期古墳の木更津市の高部32号墳、30号墳は、1993年に発掘調査されたのに、Googleマップで「木更津市千束台」を見ると、宅地造成は完了しているけど、建物が建っていない。なんでだろう。場所を間違えているのかな。https://t.co/8Imw6GwJiN
— ぶじん(挂甲の武人) (@kufunmeguri9) 2021年1月4日
ご指摘のように古墳は完全に消滅しています。古墳があった場所は分譲販売中のはずですよ。一年半前に行った際には、まだ、数軒しか家は建っていませんでしたね。 pic.twitter.com/nbQSH7wJBD
— chiba_kofun (@yukio_0525_) 2021年1月4日
2007年に都市計画事業の業務代行者撤退して2015年に別の企業が契約を結んで再開するまで開発が止まってたみたいですね。それなら保存して古墳公園にでもしたほうが後々良かったのではと思いますよね。
— ぶじん(挂甲の武人) (@kufunmeguri9) 2021年1月4日
まったく仰る通りですよね...。それにしても、Googleマップを見る限り、ほとんど売れてないですね。これなら、1基だけでも残して欲しかったですね。
— chiba_kofun (@yukio_0525_) 2021年1月4日
数年前「銀の鈴」の学芸員さんに、高部古墳群は無くなったけど矢印の古墳はまだあるよ、と言われて、じゃあそれだけでもと公園に車を停めたまま折り畳み自転車で行こうとしたら、マイカーを覗き込む挙動不審のジジイがいて、車を移動させてしまい、そのまま確認出来ていません😠 pic.twitter.com/Sjq4UmHGnR
— 六甲 稔 (@t6DqxDRcDvjYeZ7) 2021年1月5日
六甲さん、情報ありがとうございます。
— ぶじん(挂甲の武人) (@kufunmeguri9) 2021年1月7日
請西千束台特定土地区画整理事業地区のマップと重ねて見ました。高部30,32号墳は、左の網掛けの前方後方墳の2基ですね。この区画はGoogleマップの航空写真だと2軒ほど建物が見えます。 pic.twitter.com/wdDztdJ1FM