埼玉(さきたま)古墳群は武蔵国を代表する古墳群。関東平野の西北部、利根川と荒川が連結する最上流部近くに築かれた。前方後円墳8基と円墳1基の大型古墳が残る全国有数の大型古墳群。古墳群は5世紀末から7世紀にかけて成立したと考えられている。6世紀から7世紀の无邪志国造(むさしのくにのみやつこ)の所在地と見られる。埼玉古墳群の中で一番古いのは稲荷山古墳で、5世紀後半頃に築造されたと考えられている。稲荷山古墳は金錯銘鉄剣の出土で知られる。
さきたま史跡の博物館に展示されている稲荷山古墳出土の金錯銘鉄剣。
【埼玉古墳群が県内初の特別史跡へ!】
— 埼玉県文化資源課 (@saitamabunkazai) 2019年11月15日
本日、国の文化審議会から、埼玉古墳群を特別史跡に指定するよう答申がありました。特別史跡は、有形文化財でいう「国宝」に相当するものです。
詳しくは、以下のリンクをご覧ください。https://t.co/8KCt3LFP47 pic.twitter.com/wJmA4J9SBD
【古墳紹介】本日から2か月間、埼玉古墳群の大型古墳9基を年代順にご紹介していきます。同時に、紹介した古墳の3Dモデルも順次アップしていきます。下記URL(外部ページ:Sketchfab)よりご覧いただけます。(史)
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2020年10月29日
【公式】さきたま史跡の博物館:3次元モデル公開ページhttps://t.co/b1yszqbmcf
【古墳紹介①】稲荷山古墳は、埼玉古墳群で一番初めに築造された前方後円墳です。国宝の金錯銘鉄剣は、昭和43年の発掘調査の際、後円部墳頂の礫槨から出土しました。当館では、実物の国宝をご覧いただけます。(史)
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2020年10月29日
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【古墳紹介②】丸墓山古墳は、直径105mを誇る日本最大級の大型円墳です。古墳の裾には、石田三成による忍城水攻めの際に築かれた石田堤の跡が確認できます。なぜ前方後円墳ではなく円墳なのか…?埼玉古墳群の謎の一つです。(史)
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2020年11月5日
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【古墳紹介③】二子山古墳は、武蔵国で最大の前方後円墳です。埋葬施設は未発掘ですが、レーダー探査の結果、横穴式石室である可能性が指摘されています。現在、近年の発掘調査で出土した遺物の整理作業を行っております。(史)
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2020年11月12日
3次元モデル→https://t.co/ePzm4ryhLM#埼玉古墳群 #二子山古墳 pic.twitter.com/nh3ACAZoKI
【古墳紹介④】瓦塚古墳からは、琴を弾く男子像や捧げものをもつ女子像など、様々な形象埴輪が出土しています。また西側に設けられた造出しからは、多量の須恵器が出土しました。当時の葬送儀礼の様子などが読み取れます。(史)
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2020年11月19日
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【古墳紹介⑤】奥の山古墳は、関東では珍しい装飾付子持壺が見つかっている前方後円墳です。外堀の隅角からは、古墳を守るかのように盾持人埴輪が出土しました。今年度、外堀の一部で整備を実施しています。(史)
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2020年11月26日
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【古墳紹介⑥】愛宕山古墳は埼玉古墳群内で最小の前方後円墳です。最小ながら、埼玉古墳群の他の古墳と同様に、方形で二重の周堀をもっていることがわかっています。円筒埴輪の他、形象埴輪の破片が出土しています。(史)
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2020年12月2日
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【古墳紹介⑦】将軍山古墳は横穴式石室をもつ前方後円墳で、中に入って見学することが可能です。遠方より運ばれた二種類の石材で造られた石室の中には、馬冑や蛇行状鉄器をはじめ、きらびやかな馬具が納められていました。(史)
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2020年12月10日
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【古墳紹介⑧】鉄砲山古墳は、埼玉古墳群内第3位の規模をもつ前方後円墳です。最近の発掘調査により、横穴式石室の存在が明らかになりました。9条の突帯をもつ大型の円筒埴輪や須恵器の大甕などが出土しています。(史)
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2020年12月16日
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【古墳紹介⑨】古墳紹介の最後を飾る中の山古墳は、埼玉古墳群で最後に造られた前方後円墳です。寄居町の末野遺跡で焼かれたと考えられる、須恵質埴輪壷と呼ばれる珍しい遺物が出土しています。(史)
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2020年12月25日
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シンポジウム「鉄砲山古墳を掘る」。コロナ禍での開催となりましたが、多くの方に来場いただきました。ご参加ありがとうございました。引き続き、調査成果を様々な催しを通して発信し続けてまいります。資料集は当館受付、当館HPから購入いただけます。(史)#鉄砲山古墳 #シンポジウム pic.twitter.com/j9fw2OFVcv
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2020年11月18日
【石碑①】昭和62年建立の埼玉県名発祥の碑は、今も博物館の隣で存在感を放っています。明治4年、県域に埼玉県と入間県が置かれます。これが埼玉県の誕生です。埼玉の名の使用は、管轄内で最も広いのが埼玉郡だったから、という理由。明治9年に今の県域となっています。(史)#埼玉県 #県名発祥 #石碑 pic.twitter.com/CBjoM5wGmT
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2021年1月7日
【石碑②】丸墓山古墳南側、石田堤跡の脇に標柱が立っています。史蹟埼玉村古墳群の名が刻まれたこの碑は、国史跡指定を記念して昭和13年に建てられました。昭和29年に埼玉村が行田市と合併し、昭和32年に #埼玉古墳群 と改称されるまでは、埼玉村古墳群として知られていました。(史)#史跡 #石碑 pic.twitter.com/htyZqArBWm
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2021年1月14日
文献
[1] 宮川進 1997「さいたま古墳めぐり」さきたま出版会
[2] 埼玉県教育委員会 2018「史跡埼玉古墳群 総括報告書I」