丸山古墳の北に約550mの丘陵の南端尾根にある佐自塚古墳。前方後円墳。全長58m。後円部の中央の墳頂下約1.5mの地点から約6mの割竹形木棺を収めた粘土槨の埋葬施設が検出されている。5世紀中葉前後の築造。大型の粘土槨を主体部とする古墳は、茨城県では大洗町の常陸鏡塚古墳(日下ヶ塚)、つくば市の山木古墳などで学術的価値が高い。
後円部
前方部
左手前が前方部、右奥が後円部。
右手前が後円部、左奥が前方部。
前方部の墳頂から後円部
後円部の墳頂から前方部
後円部の墳頂
後円部の墳頂の祠
佐自塚古墳から出土した土器、埴輪、勾玉、ガラス小玉、管玉が明治大学博物館に収蔵されている。墳丘からは、三日月形や水滴形といった他に類例のみない特異な透かしを持つ円筒埴輪が出土している。
文献
[1] 茨城県考古学協会 2010「茨城の考古学散歩」東冷書房
新刊「茨城県石岡市佐自塚古墳の研究」。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2021年3月15日
これも待望の報告書がやっと出ました。
出土品は明治大学博物館で常設展示されている前期前方後円墳です。https://t.co/iQhXTeuxlu pic.twitter.com/RBSBTKhcdm
「茨城県石岡市佐自塚古墳の研究」
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2021年3月24日
少し歪んだ前方後円墳。
円筒埴輪の復原ができて印象が変わった。
円筒埴輪らしくなったかな?
でも東国の埴輪は個性派揃い。
一番似ているのは布留遺跡の埴輪😀
古い二重口縁壷は別墳墓の可能性。
少し安心。
畿内と地方で揺れる前方後円墳🤣
これは買うべし! pic.twitter.com/D3Yvacr2l0
石岡市佐自塚古墳の研究 2021年3月
— 蓼沼香未由 Kamiyu Tatenuma (@ibakoukoya) 2021年3月25日
やっと届きました。いろいろと興味深いですが。
89-92頁あたり。近年把握された佐自塚例から、前中期の長壺形埴輪の変遷が示されている。自分の2019a・b案とはまた別の変遷案(まったく違うw)で、なるほど…そう考えるのか、と。興味深く読んでおります。 pic.twitter.com/mTo8TeHFKt
「古墳出現」石岡市立ふるさと歴史館。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2020年10月18日
常陸の古墳時代は弥生土器に土師器が共伴することで突然始まる。
移住者は各地を開拓し勢力を拡げる。
やがて古墳を続々と築造し始める。
今回は佐自塚古墳の検討。
佐自塚古墳と大阪府の松岳山古墳は類似墳の可能性があるらしい。
前方部の先に方墳が付属する。 pic.twitter.com/oGlCDEEJpw