国立天文台の三鷹キャンパス内にある古墳。2007年の調査で、墳形は上円下方墳と判明。上円下方墳と確認されたのは武蔵府中熊野神社古墳に次いで4例目。四方を周溝に囲まれた方形(南北30〜31m、東西25〜27m)の1段目と、その上に円形(径18.6m)の墳丘からなる2段構造。天文台構内古墳の主体部は、羨道、前室、玄室の三室構造の横穴式石室で、全長は約6.9メートル。石室は切石積で切組みと呼ばれる細工が施されている。玄室は丸みをおびた胴張り形。
国立天文台の三鷹キャンパスは守衛所で受付をすれば、見学コースに限り見学ができる。古墳は第一赤道儀室の南奥にあり、見学コースから外れている。
第一赤道儀室。古墳はこの写真の右手奥。
第一赤道儀室のバルコニーから。1月22日の雪が残っていた。白く盛り上がっている辺りが古墳と思われる。雪のおかげで墳形がわかりやすいかも。
【東京・天文台構内古墳】国立天文台三鷹キャンパス内に所在。国内で5基しかない上円下方墳。一段目方形部が1辺27~8m、2段目円丘部が径18m。複室構造、胴張り型の横穴式石室。土師器や須恵器が出土している。7世紀中頃の築造。 pic.twitter.com/OtlePQK35i
— 古墳商店 (@kofun_store) 2022年5月30日
65cm屈折望遠鏡
国立天文台三鷹キャンパスまでは京王線調布駅から京王バス[武91]で天文台前バス停で下車。天文台通りの北側に見学者用の駐車場もある。