鶴ヶ丘古墳群の鶴ヶ丘稲荷神社古墳の横穴式石室が鶴ヶ島市の境公園に移設保存されている。鶴ヶ丘稲荷神社古墳は一辺東西40m、南北53mを測る不明瞭な掘込の周溝をもつ方墳。平面形状が羽子板状となる凝灰岩切石積み複室構造の横穴式石室を持ち、石室下には掘込地業が施されている。移設された石室は原寸大で復元されているが、墳丘や周溝は1/2の縮尺で復元したそうだ。
文献
[1] 小久保徹 2000 「終末期の方墳について―鶴ヶ丘古墳群をめぐって」『調査研究報告 第13号』埼玉県立さきたま資料館
[2] 川越市立博物館 2019「山王塚古墳 上円下方墳の謎に迫る」第46回企画展図録