週末は古墳巡り

古墳とは、およそ3世紀から7世紀に築かれた墳丘状の墓のこと。その数、およそ20万基。

1万年前のタイムカプセル 国史跡取掛西貝塚 飛ノ台史跡公園博物館

飛ノ台史跡公園博物館(千葉県船橋市)で開催された企画展「1万年前のタイムカプセル 国史跡取掛西貝塚」を会期終了間際に鑑賞した。取掛西貝塚(とりかけにしかいづか)は、船橋市飯山満町1丁目から米ケ崎町にまたがる、標高23〜25mの台地上に立地する縄文時代の遺跡で、東西約500m、面積約76,000㎡(東京ドーム約1.6個分)の範囲に、縄文時代早期前葉(約1万年前)の竪穴住居跡58軒(東京湾東岸部で最も古い貝塚を伴う集落跡で、この時期の関東最大規模の集落跡)と、シカのツノやイノシシの頭蓋骨を並べた跡(動物骨集中、儀礼の跡だとすれば日本最古)、貝塚からは貝殻、動物・魚の骨(食べ物)、土器・石器(生活の道具)、動物の骨や貝殻でつくられた道具やアクセサリーが出土。なかでもツノガイで作られたビーズは素材を含め2,000点以上あり国内最多の量を誇る。また、縄文時代前期前葉(約6千年前)の竪穴住居跡18軒(遺構内貝層7基)、弥生時代中期後半の竪穴住居跡6軒も見つかっている。貝種組成の傾向は、縄文時代早期前葉ではヤマトシジミ(汽水域)主体、縄文時代前期前葉ではハマクリ、ハイガイ、マガキ(内湾干潟産)主体と異なる。約1万年前は海面が今より約40m低く、その後、急激な温暖化により海面が上昇(縄文海進)、約6千年前ハマクリ今より2〜3m高く、海岸線の位置が異なることによる。取掛西貝塚は2021年に船橋市で初めて国史跡に指定された。

本展では、取掛西貝塚の発掘調査で出土した土器・石器・骨角製品・貝製品など約100点の実物資料のほか、発掘調査時の映像等を展示。

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