中宮野古墳群の散策の続き。稲荷塚古墳の北50m分岐を東に250m進むと千年塚。
千年塚
千年塚は6世紀頃に造営されたとされる鶴来(かくらい)古墳群の一つです。東西32.6m、南北は20.8m、高さ3.4mの長方形の古墳ですが、削られているので詳細は不明です。この塚は伝え話によりその名を残しました。
昔、鹿島神宮に卜部活麿(うらべのいくまろ)という神官がいて、彼は非常に鶴を可愛がっていました。あるとき彼は鶴の背に乗って北の方に飛び去っていきました。3年経って鶴の背に乗って帰って来た活暦を、人は天人とか鶴の化生と言って尊敬しました。
皆が驚くほど長生きした活麿の死後、彼の霊を祀った塚は「千年塚」と呼ばれ、鶴と遊んだ丘は「鶴来 (かくらい)の丘」と呼ばれるようになったと伝えられています。
2015年10月1日 鹿嶋神の道運営委員会
東側から