2月17日に千葉県埋蔵文化財センター主催の横芝光町高谷川低地遺跡出土遺物見学会に参加した。圏央道建設に伴う発掘調査で、栗山川上流の高谷川(たかやがわ)右岸に位置する標高約4mの低地に形成された高谷川低地遺跡から2か所の丸木舟集中地点が検出され、全体の分かる丸木舟が合計15艘出土。今回の見学会では、11艘の丸木舟が検出された北部丸木舟集中地点SX-001の丸木舟108を展示。丸木舟108は4分割されて大きなトロ箱で水に浸けた状態で保存されていた。この後、化学的な保存処理が施されるとのこと。また、丸木舟のほか約3,500年前の縄文時代後期(加曽利B式)の土器や、漆塗りの櫛や、樹皮を巻きつけた弓などの木製品なども出土。その一部が展示された。しかし、多数の丸木舟が集中していた理由は謎。何があったのか? 最近、私のなかでは低湿地の遺跡が熱い。絶賛マイブーム中。
「横芝光町高谷川低地遺跡出土遺物見学会」千葉県埋蔵文化財センター。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2024年1月25日
高谷川低地遺跡は、縄文時代後期から晩期の遺物が多く出土しました。
折り重なるような状態で見つかった複数の丸木舟を中心に、土器や木製品、骨角製品などを展示します。
九十九里地域の低湿地での活動がうかがえる貴重な遺跡。 pic.twitter.com/HB8LwP4XFD
会場に駐車場はございません。横芝B&G海洋センターから送迎バスをご利用下さい。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2024年1月25日
難易度の高そうな見学会ですね。
「千葉県における縄文時代丸木舟の出土例について」という論文が出ている。
九十九里地域の低湿地で異常とも言える丸木舟の大量出土。
ぜひ体感して下さい。 pic.twitter.com/x9gN9X3VUd
今日、このポストをリポストしてくれた方がいて、今日が申し込み最終日と知って、ネットで調べたらまだ受付中となっていたので、朝イチで電話したらラス2で滑り込み申し込みできました。ありがとうございます。 https://t.co/knJZBHZ3v3
— ぶじん(かんれき) (@kufunmeguri9) 2024年2月14日
今日の現場 pic.twitter.com/11vC4cG54y
— ぶじん(かんれき) (@kufunmeguri9) 2024年2月17日
行ってきました、高谷川低地遺跡出土遺物見学会✌️
— ば〜ち〜 (@bososeacave02) 2024年2月17日
千葉県北東部は全国屈指の縄文丸木舟大量出土地域ですが、それを実感。#高谷川低地遺跡 #横芝光町 https://t.co/jWbl45zbHh pic.twitter.com/VrhaBQbtv3
「横芝光町高谷川低地遺跡出土遺物見学会」千葉県教育財団。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2024年2月17日
高谷川低地遺跡は九十九里から入った内湾で船泊だと思われる。
そこから計15艘の丸木舟が出土した。
特に11艘のまとまって出土した地点は舟一艘に一個体の土器が伴うように見える。
供献土器?
送り場儀礼を思わせる。
貝塚、土器塚、 pic.twitter.com/k8U60pOpWB
"舟塚"とも言える出土状態。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2024年2月17日
漆塗櫛や骨角製品を供えて丸木舟を神に返す儀礼が行われたかも知れない。
房総の縄文人は生業に伴う祭祀を確立していたと空想。
最大級の丸木舟出土地帯になる。
最後は荒海式の赤漆塗注口土器。
縄文最終末まで縄文海民は豊かな海の幸に支えられ活動していた証拠ですね。 pic.twitter.com/ynDOiniOhk
縄文時代後期加曽利B式から安行1式になる。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2024年2月17日
オールを見てもわかるが精緻な加工を行っている。
丸木舟も外洋航海も可能になっていると思う。
昨年度発掘した木戸台遺跡出土品も展示していた。
横芝光町だが台地の中期の遺跡。
連弧文土器。
黒駒土偶の文様。
中部高地の様相を色濃く持つ遺跡で対比。 pic.twitter.com/TcZCBGQHpN
高谷低地遺跡。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2024年2月19日
これは重要遺跡の発見ですね。
関根論文の千葉県晩期浮線文土器出土地点と丸木舟出土地点がリンクしている。
晩期には印旛沼・市原そして九十九里と3つの集団が並立していることがわかる。
九十九里は海浜の遺跡が消滅している可能性も考慮してもいいかも知れないな(または埋没)。 https://t.co/pO6G8vdwbI pic.twitter.com/wtKMlc8iyh