鴻巣市の箕田古墳群、宮前遺跡見学会のつづき。
この日(5月28日)の最後に訪れたのは、埼玉県警察 運転免許センター内の中三谷(なかさんや)遺跡と、鴻巣市文化センター(クレアこうのす)。
中三谷遺跡
新しい警察施設を今、ここに
この地に、埼玉県警察運転免許センターを建設するに当たり、地域の一部から縄文・古 墳・中世の三代にわたる多くの住居跡や溝、井戸跡などが発掘され、この地が古くから人々の生活基盤として利用されていたことが分かりました。
当センターが、この地域の歴史とともに歩む縁(よすが)とするため、埼玉県埋蔵文化財調査事業団の協力を得て、発掘された代表的な竪穴住居を大地に刻まれた先人の歴史の一部として現代に復元してみました。
昭和62年1月1日 埼玉県警察本部長 福井與明
埼玉県警察 運転免許センター建設地
中三谷遺跡のあらまし
「中三谷遺跡」は、運転免許センター建設工事の際検出された遺跡です。
遺跡は、縄文時代の住居跡・土壙群、古墳時代の住居跡・溝跡・土壙・井戸跡、中世の遺構と大きく3つの時代にわたって検出されており、当時の人々の生活を知る手がかりとなっています。
鴻巣附近には、生出塚遺跡(おいでづかいせき)・馬室埴輪窯跡(まむろはにわがまあと)など多くの遺跡が発見されており、この敷地の地下には、まだ昔の遺跡が広く残っているものと思われます。
埼玉縄文カードNo.004
担当者Bの推し土器2
— 埼玉県立歴史と民俗の博物館 (@saitama_rekimin) 2024年1月4日
鴻巣市中三谷遺跡出土の注口付鉢です。特徴はその大きさです。なんと口径が60cm以上あります。隣の同遺跡出土の横幅が20cmに満たない黒い注口土器と比べるとよく分かります。注口土器は液体を入れて使ったと考えられますが、持ち上げるのは難しかったことでしょう。#縄文コード pic.twitter.com/vm3ygVSGat
学習支援担当Aの推し土器
— 埼玉県立歴史と民俗の博物館 (@saitama_rekimin) 2024年1月11日
鴻巣市中三谷遺跡から出土した双子の注口土器の片割れ。ろくろも無い時代に作られたとは思えない薄手で端正な形をしています。そのうえ光が反射するほど器面が磨かれて…ツヤぽてっとしたフォルムがなんとも魅力的です。なんだかあめ玉か何かに見えてきました。美味しそう! pic.twitter.com/h3Tr1yZIjV
文献
[1] (財)埼玉県埋蔵文化財調査事業団 1989 『埼玉県埋蔵文化財調査事業団報告書76:中三谷遺跡』(財)埼玉県埋蔵文化財調査事業団
鴻巣市文化センター(クレアこうのす)
歴史民俗資料コーナー | 鴻巣市文化センター「クレアこうのす」
機関車C11 322号機
緯経度標(鴻巣市公共測量基準点)