あらかわ遊園周辺デジタルスタンプラリーを巡った際に、下尾久石尊を再訪した。
下尾久石尊
暦応(1338〜42)の頃、しばしば起こる地震に、村人が不思議に思ってこの地を訪れたところ、地より二尺(約60センチメートル)ばかりの異形な石が生えていたという。一名 「出世石尊」。石神と崇め、祀るようになったと伝える。文政11年(1828)成立の『新編武蔵風土記稿』には「阿遮院持」と記載。天保14年(1843)の書上帳には、境内25坪(約80平方メートル)と記録されている。
この石尊を祀る講は「出世講」と呼ばれ、現在でも続けられている。石神信仰は関東周辺に広く分布しており、下尾久字石神といわれたこの周辺の字名も、これにちなんだものと思われる。
社殿左側の庚申塔には、元禄11年(1698)11月吉祥日の紀年銘がある。