茨城県住宅供給公社の(仮称)北条住宅団地建設事業の計画に伴い発掘調査が行われた中台遺跡の跡地は、住宅ではなくワイナリーになっている。調査区の遺跡は記録と遺物を残して湮滅。調査区域外には、中台1号墳の横穴式石室などが残っている。県営住宅団地計画がなぜ頓挫したのか、遺跡は保存できなかったのかと思う。文献[2]の「北条中台古墳群、番号137、前方後円墳3基、帆立貝式2基、円墳47基、墳形不明19基、北条中台廃寺と北条中台遺跡と同一地域、平成3, 4年発掘調査(一部湮滅)」
中台1号墳の横穴式石室。
中台5号墳の石室石材と思われている石板。
城山。山頂付近に多気城跡と北条城山古墳(前方後円墳)、南麓に無量院がある。
つくばワイナリー
以前に、無量院境内に安置されている石棺についてブログ記事にした。無量院の住職の話では、中台遺跡の調査後に、出土した石材を近隣のお寺に教育委員会が配ったとのこと。他のお寺がどうされたのかはご存知ないそうだ。また、別の情報では、無量院の小さな石棺は、運ばれた板石を組み合わせたもので子供用の石棺ということではないらしい。公開されている報告書でサイズの合う石棺を探したが見当たらなかったので納得。
中台遺跡の出土品はつくば市出土文化財管理センターで見学できる。土日祝日は休館日のため、平日に訪問した。古墳時代では、中台2号墳から出土した人物埴輪、馬鈴、馬具、中台21号墳から出土した圭頭大刀、柄、馬鈴、中台26号墳から出土した鳥形埴輪、中台45号墳から出土した耳環などが展示されていた。
出土文化財管理センター|常陸国風土記を見る|常陸国風土記1300年記念
文献
[1] 財団法人茨城県教育財団 1995 『茨城県教育財団文化財調査報告102:中台遺跡 』財団法人茨城県教育財団
つくば市出土文化財管理センター。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2020年10月22日
つくば市ってこんなにいっぱい隠し持っていたとは知らなかった。
筑波山麓恐るべし。
土偶もいろいろ。
土器もいろいろ。
絵画土器もある。
前期から中期。
後期から晩期。
途切れなく続いている。 pic.twitter.com/SzWHjmAJko
弥生土器も中期からある。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2020年10月22日
再葬墓。
後期もある。
やっぱり紡錘車を持っている。
平和な社会のイメージがある。
やがて南から水田農耕とともに移住者がやってくる。
そして古墳時代が始まる。 pic.twitter.com/IKy5Klkuzs
古墳時代。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2020年10月22日
盾持ち埴輪。
怖いのか可愛いのか?
平和な感じはするかな。
希少な出土品もある。
琴柱形石製品。
子持勾玉。
豪族の存在を示しているのだろう。
後期や終末期になると古墳も増えてくる。
金ピカの刀がその証拠。 pic.twitter.com/d7rj9vj5Vz