権現山古墳群は、新河岸川を臨む標高16mの武蔵野台地の縁に位置し、滝地区の古墳時代前期の集落を見下ろすように前方後方墳1基と方墳11基が築かれた。
2号墳。前方部後方墳。全長32m。3世紀後半の築造。周溝から焼成後の底部穿孔壺形土器と焼成前底部穿孔壺形土器、小形高坏、有段高坏が出土。
南西から。左奥が後方部、右手前が前方部。
南から。前方部。
南東から。右奥が後方部、左手前が前方部。
西から。左が後方部、右が前方部。
北から。後方部。後方部の先端は道路で削平されている。
1号墳。方墳。一辺14m。道路でかなり削平されている。
4号墳。方墳。一辺9m。対角線に道で削平されている。
7号墳。方墳。15.5x16m。
12号墳。方墳。大きさ不明。
古墳群は「権現山古墳群史跡の森」として保存されている。
権現山古墳群から出土した土器などを近くのふじみ野市立上福岡歴史民俗資料館で見学した。
文献
[1] ふじみ野市立上福岡歴史民俗資料館 2009「権現山古墳群とその周辺」特別展図録
[2] 埼玉県立さきたま史跡の博物館 2017「埼玉の古墳 1 比企・入間」
[3] 朝霞市博物館 2019「朝霞から見る古墳の出現 〜方形周溝墓から古墳へ〜」