滝の城横穴墓群は、柳瀬川左岸の崖に列を成して存在し、現在までに9基が確認されている。
滝の城の本丸跡に城山神社を祀る。
1976年、滝の城跡の土塁の保護工事で斜面を掘削したところ、人骨と金環が出土。調査を中断して発掘調査が行われた。
滝の城横穴墓群から出土した須恵器、耳環、ガラス小玉を、8月に所沢市立埋蔵文化財センターで見学した。
文献
[1] 埼玉県 1982「新編埼玉県史 資料編 2 原始・古代 弥生・古墳」
[2] 埼玉県立さきたま史跡の博物館 2017「埼玉の古墳 1 比企・入間」
【滝の城跡】
— 埼玉県文化資源課 (@saitamabunkazai) 2022年11月23日
(出張やプライベートで見学した文化財紹介シリーズ10)
JR武蔵野線東所沢駅から徒歩約25分、柳瀬川に沿って住宅街や工場の並ぶ道を東へと進んでいくと、東西に延びる山があります。柳瀬川と東川の合流地点付近のこの山のあたりは滝の城跡(たきのじょうあと)として、県の史跡に指定さ pic.twitter.com/3kbE1gmZ3H
れています。
— 埼玉県文化資源課 (@saitamabunkazai) 2022年11月23日
ここには、台地の縁という地形を活かし、南側を25mの急崖で、北側を三重の堀や土塁によって守られた平山城が築かれていました。
15世紀後半に関東管領上杉氏の家臣である大石氏が内郭を築き、のちに、関東に進出した北条氏によって外郭が拡張されたと推測されています。その後、 pic.twitter.com/tklY5Hq4Ut
戦国時代を経て、1590年の豊臣秀吉による小田原合戦の際に浅野長政勢の急襲を受け落城し、以降は廃城となりました。現在、本丸跡には城山神社が鎮座しています。
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ここは、実際に歩いてみると、起伏があり、上に、曲がった先に何があるんだろう、とワクワクします。上へと進み、本丸跡まで来ると視界 pic.twitter.com/NsMwzVkVi3
が急に開け、眺望を楽しむことができます。特に、崖下からの急な階段で登ってくると、達成感も味わえます。
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武蔵野線で東所沢から新座に向かうとき、トンネルを抜けるといつも、こんもりとした緑が目についてはいました。が、これが台地の縁という特徴的な地形で、かつては戦略的要衝として、 pic.twitter.com/aDoHvnn2Mx
戦いが繰り広げられていた場所だったのだと意識すると、中世・近世の歴史をより身近に感じることができました。 pic.twitter.com/b85tEaT3Ud
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所沢市教育委員会. (2015年1月6日). 城山神社. 参照日: 2022年11月17日, 所沢市のWebサイト: https://t.co/jKbtrt8Kf8
— 埼玉県文化資源課 (@saitamabunkazai) 2022年11月23日
所沢市教育委員会. (2020年1月30日). 滝の城跡. 参照日: 2022年11月17日, 所沢市のWebサイト: https://t.co/Wdx1Eh2O14
滝の城跡保存会. (日付不明). 埼玉県指定史跡「滝の城跡」. pic.twitter.com/elONs8cMok