5月12日に埼玉県羽生市で開催されたイベント「気まぐれ散歩in永明寺古墳」に参加した。 県指定史跡永明寺古墳(ようめいじこふん)を歩いて、市職員が見どころを紹介。 古墳から出土した実物の埴輪も解説。埴輪は周溝の発掘調査で出土したもの。このイベントは今年で17回目となる「村君あおぞらいちin永明寺」の開催に合わせて実施された。10時からのイベントの前に、付近の古墳と、永明寺古墳を一人でまわって予習した。あとで気がついたが、イベントの参加者が写った写真が一枚もない。永明寺古墳は、文献[1]によると「前方後円墳、全長78m、直刀・刀子・鉄鏃・甲冑・鋸・馬具・耳環・埴輪、竪穴式石室」
永明寺
③永明寺古墳(ようめいじこふん)
(記念物 史跡 埼玉県指定第540号 平成27年3月13日)
墳丘長約78メートル、高さ約7メートルの前方後円墳で、古墳時代後期の埼玉県北東部を代表する古墳です。南西約12キロメートルの方向には埼玉古墳群が位置し、関係性が大いに注目されます。埴輪や墳丘直下の火山灰の分析から、5世紀末から6世紀前半にかけての時期の築造と推定されます。昭和6年に主体部から掘り出された副葬品の年代は、6世紀中葉から後葉と考えられており、地中レーダー探査で確認されたとおり、複数の理葬行為が行われた可能性もあります。
くびれ部の石段は利用禁止
前方部の石段から墳丘に登る
前方部南側の窪みは防空壕跡
出羽三山供養塔
前方部墳頂の文殊堂
仙元碑
後円部墳頂の薬師堂
墳丘裾にあった丸石は、墳頂の五輪塔の水輪(球形)が転石したもの?
薬師堂の床下に主体部(竪穴式石室)があり、河原石や緑泥片岩は石室由来と思われる。
開運の霊木
- 永明寺古墳(ようめいじこふん)(埼玉県指定史跡) | 羽生市
- 永明寺古墳 - 羽生市
- 永明寺古墳 文化遺産オンライン
- 永明寺古墳(埼玉県指定史跡) - 御墳印コレクション
- 羽生悠遊マップ - 羽生市観光協会
- 村君公民館 | 羽生市
- 村君公民館だより 2024年5月号
【#羽生市 からの #埼玉文化財情報】
— 埼玉県文化財・博物館課 (@saitamabunkazai) 2024年5月7日
5月12日(日)10時から「気まぐれ散歩in永明寺古墳」を開催します。県指定史跡永明寺古墳を歩いて、市職員が見どころを紹介します。古墳から出土した実物の埴輪の解説も行います。詳しくはチラシをご覧ください。#古墳 #永明寺古墳 #前方後円墳 pic.twitter.com/KxgIfn0l9s
文献
[1] 埼玉県教育委員会 1994「埼玉県古墳詳細分布調査報告書」
[2] 近藤義郎 1994『前方後円墳集成 東北・関東編』山川出版社
[3] 宮川進 1997「さいたま古墳めぐり」さきたま出版会
[4] 羽生市教育委員会 2017 『羽生市発掘調査報告書5:永明寺古墳』羽生市教育委員会
37 稲荷塚古墳, 38 永明寺古墳, 40 御廟塚古墳