週末は古墳巡り

古墳とは、およそ3世紀から7世紀に築かれた墳丘状の墓のこと。その数、およそ20万基。

小金1号墳 松戸市小金

取手市埋蔵文化財センターの企画展を鑑賞する前に松戸市で古墳巡り。最初に訪れたのは小金1号墳。松戸市立博物館の2017年の企画展のパネルによれば「市の北部に位置する小金古墳群は、かつて前方後円墳1基、円墳6基が存在」していたとされ「現存するのは、1号墳のみ」「径23mの円墳」「埴輪が採集」「北武蔵の埴輪との関係」が指摘され「6世紀初頭から前半頃の時期」が考えられるとのこと。同展では、小金1号墳出土の円筒埴輪を展示。

f:id:kofunmeguri:20240225182342j:image
f:id:kofunmeguri:20240225182356j:image

小金宿
f:id:kofunmeguri:20240225184217j:image

小金宿

小金地域は約3万年前の旧石器時代にはすでに人が住み、約6千年前の縄文時代には、当時の人たちが緑豊かな台地で暮らした大きな集落があったことが幸田貝塚から推測されます。

今の小金が形成されたのは鎌倉時代から室町時代にかけてであると言われており 特に、鎌倉時代、小金城主であった高城氏の支配下の元、所縁の寺社、東漸寺(浄土宗) 大勝院(真言宗) 広徳寺(曹洞宗)等が根木内・粟ヶ沢から城周辺に集められました。

そしてこの小金地域は歴史上、政治的に重

要な役割を担っていたようです。

駅の北は紫陽花寺として有名な鎌倉時代に創建された本土寺大谷口の高城氏の居城、小金城址が歴史を偲ぶ公園として残っており、南は枝垂れ桜で有名な徳川家康が定めた関東一八壇林の東漸寺や根木内歴史公園があり、江戸時代には旧水戸道中の起点日本橋から数えて四番目の宿場町小金宿が栄え、名のある屋敷跡や旅籠が歴史遺産として点在しています。

今日まで小金町は松戸市の中でも歴史文

化を大切に継承してゆく思いが色濃く残る 地域であって「歴史と花と緑のある街」の イメージを子供から年配の人まで共有し住 んでいる人達が一つになり魅力ある豊かな

街づくりを進めてきました。

近年の昭和29年10月に小金町は東葛市(現在の柏市)と市境を変更する形で旧小金町の大部分が松戸市に合併して60周年を迎える年となります。

当時の小金町の人口は8千人、現在、平成 27年には4万3千人となりました。

ここに、平成26・27年度、小金町記念事業として次世代に向けた伝統の継承を祈念し小金宿観光モニュメントを設立いたします。

文献

[1] 千葉県教育委員会 1990年「千葉県所在古墳詳細分布調査報告書」

 

にほんブログ村 歴史ブログ 考古学・原始・古墳時代へ
にほんブログ村