昨年12月に「英大使館跡地から弥生時代の集落 説明会開かずマンション建設へ」と報じられた東京都千代田区の英国大使館の南側「英国大使館跡」の発掘調査の遺跡見学会に参加した。縄文時代から近世までの複合遺跡。発掘対象(7700平方メートル)は1区から3区に区間を分け、昨年12月に「縄文時代のものも含めこれまでに竪穴住居跡が28棟確認」「弥生時代後期前半(1~2世紀)の竪穴住居跡は21棟」「遺跡として現地に残すことは難しい見込み」「調査後に埋め戻されてマンション建設が始まる予定」「現地説明会も開かれない」と報じられたのは、1区(3700平方メートル)で、調査はすでに終了して埋め戻され、現在調査中の2区と3区の調査で発生する掘り返した土の置き場となっている。現地調査は3月31日までの予定。千代田区による遺跡の見学会は25年ぶり、2日間で約450人が参加。遺跡見学会は当初は開かない予定だったが、同区は「価値のある遺跡であり、多くの人にみてもらいたい」として開催を決めたとのこ。遺跡発見の経緯は、英国大使館が土地を売却するにあたり、考慮すべきことはないかと千代田区に相談して、昨年2月に千代田区が試掘したところ、遺跡が見つかり、今回の発掘調査(記録調査)の実施になったとのこと。
受付とパネル
3-2区の近世遺構(地下室、上水遺構、建物跡、井戸)
近世の土層の下に弥生時代の竪穴建物跡
2-2区の庭園跡、石組、洲浜
2-3区の弥生時代の竪穴建物跡
2-3区の弥生時代の竪穴建物跡と炉跡
2-4区の江戸時代の版築と弥生時代の竪穴建物跡
2-4区の井戸跡?
3-3区の近世遺構(調査はこれから)
1区の縄文時代の住居内貝層、すでに埋め戻されているので、写真と遺物のみ見学
お土産もらった
【遺跡見学会を開催します!】
— 千代田区 (@chiyoda_city) 2024年1月20日
英国大使館跡(一番町1)で新たに見つかった遺跡の見学会を開催します。
発掘調査中の近世の大名・旗本の屋敷跡や弥生時代後期の住居跡が見学できます。応募方法はHPをご覧ください。https://t.co/SXMU0Nlo6h#千代田区 pic.twitter.com/R51YAx63jN
英国大使館跡の遺跡採掘現場の見学に行ってきたー!!
— えいでいようと思う。 (@slo0711dayo) 2024年2月10日
本当に面白くて興味深くて…
めちゃくちゃ貴重な体験させていただいた!!
千代田区の職員さんも発掘調査の方も物凄く丁寧な説明で分かりやすかった✨️ pic.twitter.com/bCWJuAVVgz
昨日は、英国大使館跡で弥生時代の遺跡が発見されたことでその見学会に参加しました。町会単位で申し込みでしたが、とても貴重な文化遺産をこんなに身近に見ることができ感激でした!
— 大串 博康 (@LWv0qMBZKvkvIf9) 2024年2月10日
このような貴重な文化遺産を何とか残せないかとも思いました。 pic.twitter.com/wg60bck1SI
旧英国大使館跡から出土した弥生遺跡を公開 東京・千代田区 https://t.co/Lh3Xs1TqNg
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) 2024年2月10日
明治時代、皇居から目と鼻の先にある江戸屋敷跡にできた東京都千代田区一番町の英国大使館。そのはるか前には縄文、弥生時代の集落があったことが発掘調査で明らかとなり、9~10日、一般に公開された。
「英国大使館跡地の遺跡見学会資料を公開します」千代田区文化財係。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2024年4月8日
英国大使館として明治時代以降使用されたため、都心部では開発の影響を受けていない貴重な土地。
縄文の貝層や弥生時代住居、江戸時代の遺構が残る。
特に弥生時代の遺跡は区内最大らしい。
重要なのは谷をはさんだ一番町遺跡で pic.twitter.com/Pwnz65tK95
方形周溝墓が以前、発見されている事。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2024年4月8日
土器は久ヶ原式で大田区久ヶ原遺跡と共通する東京湾岸の在来型式。
英国大使館遺跡も公表されている見えづらい写真から久ヶ原式のようだ。
大集落と墓域がセットで確認されたことになる。
南関東弥生時研究にとって得難い大発見だったことは間違いないだろう。 pic.twitter.com/TBUeVsSWTN
昨年の報道
【スクープ】英大使館跡地から弥生時代の集落 説明会開かずマンション建設へhttps://t.co/gfkGaRO9jF…
— 毎日新聞 (@mainichi) 2023年12月3日
英国大使館跡から弥生時代の集落跡 マンション建設予定の超一等地https://t.co/nct2Zpx1Ws
— 朝日新聞デジタル (@asahicom) 2023年12月4日
東京都千代田区一番町の英国大使館跡地から弥生時代の集落跡などが発見されました。再開発でマンション建設が予定されている土地です。ただ、遺跡として現地に残すことは難しいと区は説明している。 pic.twitter.com/AyFhyUjzyS
だが、保存はされない。
— Norio Nakatsuji (@norionakatsuji) 2023年12月4日
「明治大の石川教授(考古学)は「弥生時代後期前半において、これほど住居数のある集落が発見された例は関東南部ではほとんどない。当時の暮らしぶりが分かり、学術的にも重要だ」
『英大使館跡地から弥生時代の集落 説明会開かずマンション建設へ』https://t.co/7zM90YEnZO