千葉県重要遺跡百選の内の一
月之木貝塚
国指定史跡 月ノ木貝塚(つきのきかいづか)
所在地 千葉市中央区仁戸名町289-1外
指定日 1978(昭和53)年3月16日月ノ木貝塚は、都川の本谷から分かれた仁戸名支谷に面した標高25mの細長い台地上に位置しています。貝層は、この台地縁辺に沿って環状に広がり、その大きさは東西 140m、南北170mにもわたっています。
1951(昭和26)年、千葉市誌編さん事業のため県立千葉高校教諭であった武田宗久氏による発掘調査が行なわれ、北東端の貝層下から約4,500年前(縄文時代中期・加曽利E式期)の竪穴式住居が4軒確認されました。これらとともに縄文土器や石製の斧、矢じりなどの道具類と貝製腕輪や土製耳飾りなどのアクセサリー類が発見されています。
貝塚を構成している貝類は、ハマグリ、アサリ、イボキサゴなど河口近くの遠浅の浜 でとれる貝がほとんどで、約50種類が見つかっています。貝層の中からはシカ、イノ シシなどの獣や鳥、魚の骨が多く見つかっていますが、それらに混じってクジラの骨も1点出土しています。
千葉市立加曽利貝塚博物館のパネル「千葉市内の縄文遺跡」の一部に加筆
台地の下では専用宅地(23戸)を建設中(2023/3/29〜12/31)