加曽利貝塚の現地説明会の時に、加曽利貝塚博物館で博物館連携企画展「市原歴史博物館×加曽利貝塚博物館2023-縄文人のお祈りー」を鑑賞した。今年2月に市原歴史博物館と締結した連携協定の取り組みの一つ。市原歴史博物館所蔵資料と千葉市所蔵資料を中心に展示、縄文時代の「祈り」をテーマに両市の遺跡を紹介。
縄文時代の後期から晩期にかけて遺跡から見つかる「祈り」の道具(衣食住や生命の維持活動に関係ない特殊なモノ、土偶や石剣、異形台付土器、釣手土器、手燭形土器など)の種類が豊富になり、出土する量も多くなることから、この時期に「祈り」の行為が発達したことを示し、同時期の大型住居跡から多くの「祈り」の痕跡が見つかることから、「祈り」を捧げる場として利用されたのではないかと考えられ、多くの人が集まり「祈り」を捧げる行為は家族の枠を超えたグループとしてのつながりをより強固なものにする重要な役割があったかもしれないとのこと。
紹介されている遺跡は、市原市の祇園原貝塚と西広貝塚、千葉市の内野第1遺跡と加曽利貝塚(南塚)で、加曽利貝塚(南塚)は、2020〜2022年の発掘調査で中央窪地から土偶や石剣が見つかった。
あれもE これもE〜外房地域編
— chiba_kofun (@yukio_0525_) 2023年12月23日
加曽利貝塚博物館の毎年恒例になった企画展。今回は外房地域における加曽利E式土器がつくられた時期の出土土器が展示。他の地区の影響を受けたさまざまな土器もたくさん。加曽利E1〜4のみでなく、中峠、大木8a, b式などなど。見どころいっぱい。 pic.twitter.com/sLOOo3Uzmw