週末は古墳巡り

古墳とは、およそ3世紀から7世紀に築かれた墳丘状の墓のこと。その数、およそ20万基。

秋の文化財関連イベント「古墳現地解説」(11/3) 狛江市中和泉

文化の日(11月3日)に狛江市の秋の文化財関連イベント「古墳現地解説」に参加した。狛江市のホームページに告知された内容は「東京都指定史跡である兜塚古墳で調査時に出土した遺物等を展示し、現地解説を行った後、通常は公開していない近隣の古墳を案内します。」で、会場の兜塚古墳に集合した。

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東京都指定史跡 兜塚古墳

所在地 狛江市中和泉3-749

指定 昭和50年2月6日

兜塚古墳は、昭和62年(1987)と平成7年(1995)に行われた確認調査により、墳丘の残存径約43m、周溝外端までの規模約70m、高さ約4mの円墳と考えられます。周溝の一部の状況から、円墳ではなく帆立貝形の古墳の可能性も指摘されています。墳丘の本格的な調査を実施していないため主体部などは良くわかっていませんが、土師器や円筒埴輪が出土しています。円筒埴輪の年代から六世紀前半の築造年代が考えられています。

兜塚を含む狛江古墳群は南武蔵で最大規模の古墳群と推定されていますが、墳丘の形状を留めているのは僅かで、本古墳は良好な状態で遺存している貴重な古墳といえます。狛江古墳群では二ヵ所の主体部が発掘調査され、神人歌舞画像鏡、鉄製刀身、玉類、金銅製馬具などが出土した亀塚古墳が有名です。亀塚古墳は五世紀後半から六世紀初頭ころの狛江古墳群の盟主墓と考えられますが、兜塚古墳は亀塚古墳の次世代の盟主墓と考えられています。

平成22年3月 建設

東京都教育委員会

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兜塚出土の円筒埴輪と土師器
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亀塚古墳出土の円筒埴輪、東塚古墳出土の朝顔形円筒埴輪、土屋塚古墳出土の円筒埴輪
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この後、兜塚古墳と周辺の狛江市の古墳について、学芸員から説明を聞いた上で、通常は公開していない近隣の古墳に移動した。

一昨年もこの時期に狛江市の文化財ウィークの企画に参加した。

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