週末は古墳巡り

古墳とは、およそ3世紀から7世紀に築かれた墳丘状の墓のこと。その数、およそ20万基。

遠藤山古墳 中野区上高田

中野区立歴史民俗資料館の展示を撮影した写真をチェックしたら、「中野にも...古墳」というタイトルのパネルに「遠藤山遺跡から4つの古墳が見つかっています。その古墳は円墳と呼ばれる(中略)周溝と呼ばれる溝をめぐらせています。(中略)土器や埴輪が溝の中から発見されています。」とあった。中野区の遺跡番号57番の遠藤山遺跡は「時代」が[縄早][弥][古]で「遺跡の概要」は「台地斜面 包蔵地」で、これだと東京都の遺跡一覧をスクレイピングしてもこの古墳はカウントされない。中野経済新聞の記事によれば「中野区立上高田図書館の東側一帯には、遠藤山古墳群が存在していました。平成2年に行われた発掘調査では径13~18mの3基の円墳が発見されています。また、平成26年の2回目の発掘調査では5m×8mの狭い範囲でしたが4基目の古墳の周溝(古墳の周りの溝)が発見されました。」「出土土器の研究から5世紀第Ⅳ四半期から6世紀中頃まで期間になります。」「4基めの古墳の調査では、円筒埴輪が中野区ではじめて発見されました。」「この円筒埴輪は用いられた粘土の特徴から、埼玉県比企地方で製作されたものが運ばれてきたこともわかりました。」とのこと。「古墳のとなり」さんの2016年の企画展のレポートでは遠藤山遺跡1号墳出土の円筒埴輪に「内面口縁部にX印」との説明があったとのこと。思い出したが、埼玉県比企地方の東松山市の高坂館跡・高坂二番町遺跡の遺跡見学会で展示されていた円筒埴輪にも「内面口縁部にX印」があった。繋がった。

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中野区-遺跡一覧

番号 遺跡名 所在地 遺跡の概要
57 遠藤山 上高田五丁目 台地斜面 包蔵地 [縄早][弥][古]

古墳なう 「遠藤山古墳群 1~3号墳」

古墳なう 「遠藤山遺跡(二次調査) 1号墳」

中野「れきみん」で江古田・遠藤山遺跡の発掘調査公開 大型土器や円筒埴輪展示も - 中野経済新聞(2016/11/29)

中野の遺跡 新発見伝(山崎記念中野区立歴史民俗資料館)の目撃談 感想文 レポート 2016/11/01 - 古墳のとなり

文献

[1] 中野区遠藤山遺跡調査会 1991 『遠藤山遺跡発掘調査報告書』中野区教育委員会
[2] 共和開発株式会社 2015 『遠藤山遺跡2発掘調査報告書』スターツアメ二ティー株式会社他

遠藤山遺跡 発掘調査報告書 | 中野区立図書館デジタルアーカイブ

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