江戸東京博物館で開催された「発掘された日本列島2019」展を観覧した。
古墳時代では、岡山県岡山市の金蔵山古墳から出土した埴輪、栃木県足利市の行基平山頂古墳から出土した埴輪を展示。また、特集2「記念物100年」では、群馬県前橋市の堀内4号墳から出土した高さ1mぐらいある大型の馬形埴輪を展示。
古墳時代以外では、千葉県酒々井町の墨古沢遺跡(旧石器時代、約34,000年前)の円を描くように配置された石器作りの跡(石器集中部、ブロック)で「環状ブロック群」と呼ばれる大型集落。一時期に作られた旧石器時代のムラとしては日本最大級。出土した黒曜石は長野県和田峠産、諏訪産、栃木県高原山産、東京都神津島産と交流範囲の広さを語る。青森県西目屋村の白神山地東麓縄文遺跡群(縄文早創期〜晩期、約15,000〜2,300年前)の水上遺跡の石冠が印象的。日本最多の土製耳飾が出土した長野県松本市のエリ穴遺跡。併設の地域展「道灌がみた南武蔵」では、府中市の駐車場から出土した埋蔵銭など。見所たくさん。