熊谷から行田に移動。埼玉県立さきたま史跡の博物館で今年度より新たにスタートとしたテーマ展「埼玉の遺跡」シリーズの初回「鴻巣市 新屋敷遺跡―埴輪工人の奥津城(おくつき)―」を鑑賞した。埴輪工人の墓と推察される埴輪棺のインパクトがハンパない。新屋敷(しんやしき)遺跡は、大宮台地の北端、埼玉古墳群から南西約7kmにあり、これまで7次の調査(1985〜1995年)で旧石器から江戸時代までの遺構と遺物を検出。なかでも、古墳は100基近くを検出、元荒川流域では最大の古墳群。墳丘が残る古墳はなく、埋蔵施設が確認された古墳は1基のみ。墳丘はいつの時代に削平されたのだろうか。
テーマ展 埼玉の遺跡「鴻巣市 新屋敷遺跡―#埴輪工人の奥津城(おくつき)―」を令和4年2月26日(土)から5月29日(日)まで開催します。https://t.co/pvU3ETtNnB
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2022年2月1日
お楽しみに☆(資) #テーマ展 #埼玉の遺跡 #鴻巣市 #新屋敷遺跡 #開催予告
テーマ展 #埼玉の遺跡_鴻巣市新屋敷遺跡 #埴輪工人の奥津城(おくつき)のチラシを公開します。
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2022年2月19日
来週土曜日2月26日(土)から開催です。お見逃しなく!(資) #テーマ展 #埼玉の遺跡 #鴻巣市 #新屋敷遺跡 #開催予告 pic.twitter.com/396EJgIxkJ
テーマ展 #埼玉の遺跡_鴻巣市新屋敷遺跡 #埴輪工人の奥津城(おくつき)の展示準備は着々と進んでいます!(資) #テーマ展 #埼玉の遺跡 #鴻巣市 #新屋敷遺跡 #展示準備 #学芸員のおしごと #開催まであと4日 pic.twitter.com/2i3SsUiaFk
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2022年2月23日
テーマ展 #埼玉の遺跡_鴻巣市新屋敷遺跡 #埴輪工人の奥津城(おくつき)の館内職員向け内覧会を行いました。(資)#テーマ展 #埼玉の遺跡 #鴻巣市 #新屋敷遺跡 #内覧会 #展示準備 #学芸員のおしごと #開催まであと1日 pic.twitter.com/3EBtCF30TJ
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2022年2月25日
テーマ展 #埼玉の遺跡_鴻巣市新屋敷遺跡 #埴輪工人の奥津城(おくつき)は本日から開催です!!
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2022年2月26日
埼玉古墳群に埴輪を供給していた生出塚埴輪窯に隣接する新屋敷遺跡をクローズアップした展示をお楽しみください。(資)#テーマ展 #埼玉の遺跡 #鴻巣市 #新屋敷遺跡 #開幕 pic.twitter.com/WAvDlIQEiT
開催中のテーマ展〈埼玉の遺跡〉鴻巣市 新屋敷遺跡―埴輪工人の奥津城(おくつき)― の展示資料の一部について、ハッシュタグ「#新屋敷遺跡」で紹介していきます。
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2022年4月5日
全12回予定です。
展示の概要はこちら↓https://t.co/9Z3lcENgif
1 旧石器時代
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2022年4月5日
約25,000年前、旧石器時代の石器です。ナイフ形石器を中心に石器が集中する場所が9か所見つかりました。その中で「角錐状石器」は東九州から瀬戸内地方の特徴を持つ石器で、関東地方ではとても珍しいものです。 (資)#新屋敷遺跡 #ナイフ形石器 #角錐状石器 pic.twitter.com/pZHmbfhclk
2 古墳時代(前期)
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2022年4月6日
古墳時代前期の住居跡から、大きく裾が広がった高坏や器台、小型丸底壺などが出土しました。これらは近畿、東海地方の影響を受けた土器です。(資)#新屋敷遺跡 #展示紹介 #五領式土器 pic.twitter.com/UBWO1uX36k
3 羽口
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2022年4月7日
平安時代の新屋敷遺跡は、100軒を超える大集落でした。鍛冶炉を持つ竪穴住居跡から、羽口(はぐち)や鉄滓(てっさい)、鋤先などが出土しました。ここでは鍛冶作業が行われていたことが分かります。(資)#新屋敷遺跡 #展示紹介 #鞴 #鍛冶炉 pic.twitter.com/B4y490c7Ha
4 墨書土器
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2022年4月12日
平安時代の住居跡から出土した須恵器は、南比企窯跡(鳩山町周辺)と末野窯跡(寄居町)で焼かれたものであることが分かっています。この中には「十」・「土」・
「日」などの文字が筆で書かれたものがあります。#新屋敷遺跡 #展示紹介 #墨書土器 pic.twitter.com/q7olYPb3XF
5 巡方
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2022年4月13日
平安時代の住居跡から出土した銅製の巡方は、奈良・平安時代の役人が身に着けた腰帯(ベルト)の飾りです。材質や装飾の数から身分が分かるとされています。(資)#新屋敷遺跡 #展示紹介 #帯金具 pic.twitter.com/BoUQdRH96W
6 人物埴輪(男子)
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2022年4月14日
下げ美豆良(みずら)を結い、被り物と鉢巻をした男子です。これらには、赤く塗られた痕が見られます。幅広の帯を前で垂らし、背中に鎌を挿しています。後ろに回って見てください。(資)#新屋敷遺跡 #展示紹介 #人物埴輪 pic.twitter.com/46gtZyW96m
こちらの一枚目の写真が誤っていました。人物埴輪(男子)は、正しくは以下のものです。 pic.twitter.com/QIbqc5NlNx
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2022年4月15日
7 人物埴輪(女子)
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2022年4月30日
両腕を前に伸ばして、坏を捧げ持つ姿をした女子埴輪です。器を持つ指の表現が、なかなかリアル。裾が広がる衣服をまとい、長い髪を頭上で折返し束ねる女子特有の髪型をしています。(資)#新屋敷遺跡 #展示紹介 #人物埴輪 pic.twitter.com/udidry7Vzp
8 紡錘車
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2022年5月1日
古墳の堀から、糸を紡ぐ道具である紡錘車が多く出土しました。古墳からの出土は珍しく、埋葬者を送る祀りで使われたのでしょうか。鹿や人物の線刻画が、描かれているものがあります。(資)#新屋敷遺跡 #展示紹介 #紡錘車 pic.twitter.com/gp8GHFPmZv
9 埴輪棺
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2022年5月2日
円筒埴輪を棺に利用した「埴輪棺」です。大型の円筒埴輪を合わせ口にして、中に遺体を入れて埋葬しました。つぶれた形で出土しましたが、展示では本来の様子を復原しています。一見の価値ありです。(資)#新屋敷遺跡 #展示紹介 #埴輪棺 pic.twitter.com/EhRDZ0Hgut
10 懸仏
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2022年5月3日
室町時代の館堀と周辺から中国産の青磁や国産の陶器とともに、小さな仏像が見つかりました。鏡板は失われていますが本来は懸仏で、大日如来坐像です。(資)#新屋敷遺跡 #展示紹介 #懸仏 pic.twitter.com/vk6t9dK9ye
11 焼塩壺
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2022年5月4日
粗塩が入った小型の壺で、このまま火にかけて精製塩を作ります。武士の宴席で使われることもあり、現代で言う食卓塩の元祖でしょうか。江戸時代に武士の屋敷があったとされています。(資)#新屋敷遺跡 #展示紹介 #焼塩壺 pic.twitter.com/3Bwou5G5yn
12 須恵器高坏と𤭯
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2022年5月5日
古墳の周溝から出土した須恵器で、大阪府南部の「陶邑窯跡」で作られものです。当時大変貴重なもので、埋葬者の権威や権勢が感じられます。(資)#新屋敷遺跡 #展示紹介 #須恵器 #高坏 #𤭯 pic.twitter.com/u0GG4lP9CI
【#テーマ展 終了迫る!】
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2022年5月24日
坏に書かれた「×」印
新屋敷遺跡では約100基の古墳が発見されました。古墳を取り囲む溝の中から埋葬者に対してお供え物をしたのでしょうか、浅い茶碗の様な土器(坏)が複数出土しました。その中の何点かには底に「×」が付いたものがあります。#展示紹介 #土師器 #坏 #古墳 pic.twitter.com/OqveJ9J8lH
【#テーマ展 終了間近!】
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2022年5月28日
テーマ展 埼玉の遺跡「新屋敷遺跡」が明日29日で終了します。
多くの方にご覧いただき「旧石器時代があったのは知らなかった」「一つの遺跡の全体像が分かった」などの感想を頂いています。担当者としては、展示のコンセプトがご理解いただけたものと感謝しております。(資) pic.twitter.com/gsY8f1fAeB
「新屋敷遺跡−埴輪工人の奥津城−」埼玉県立さきたま史跡の博物館。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2022年4月12日
埼玉稲荷山古墳の築造を契機として周辺に群集墳が形成され始める。
新屋敷古墳群もそのひとつで生出塚埴輪窯の操業を担った工人の墳墓。
今回は初代首長墓の60号墳をメイン展示していて見たかった埴輪が並んでいてカンゲキ🤤 pic.twitter.com/nELRS2QOxd
この古墳だけが帆立貝形古墳。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2022年4月12日
埴輪が古い。
副次孔という謎の小さい穴がある。ヘラ記号を持つ埴輪がある。
人物埴輪も稲荷山古墳と類似している。
この埴輪は比企、群馬、栃木との共通点がある。
その中でこの埴輪窯が形成されたのだろう。
陶邑の須恵器も入っている。 pic.twitter.com/kelh0pYY3h
埴輪工人の墓といわれる埴輪棺も展示。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2022年4月12日
これも埼玉県で数例の貴重品。
この人物埴輪群を見ていて思ったのが福島県原山1号墳の人物埴輪達。
ほぼ同じ🤣
これは以前から言われているがあらためて実感。
埼玉王権の親族のために埴輪工人が出張したのだろう。
これ以降、各地への出張が続いていく先例。 pic.twitter.com/QPGC0cHPf7
新屋敷遺跡出土の人物埴輪「島田髷女性」は、川口市立文化財センター分館郷土資料館で2020年に開催された特別展示で鑑賞している。
また、新屋敷遺跡第15号遺跡出土の動物埴輪(イノシシ)を、昨年10月にモラージュ菖蒲で開催された「ほるたま展2021」で鑑賞した。
新屋敷古墳群に隣接して生出塚(おいねづか)埴輪窯跡があり、新屋敷古墳群から検出された埴輪は生出塚埴輪窯で焼かれたもので、古墳の埋葬者は埴輪生産に関わった人物と考えられる。