週末は古墳巡り

古墳とは、およそ3世紀から7世紀に築かれた墳丘状の墓のこと。その数、およそ20万基。

埼玉の遺跡「鴻巣市 新屋敷遺跡―埴輪工人の奥津城(おくつき)―」 埼玉県立さきたま史跡の博物館

熊谷から行田に移動。埼玉県立さきたま史跡の博物館で今年度より新たにスタートとしたテーマ展「埼玉の遺跡」シリーズの初回「鴻巣市 新屋敷遺跡―埴輪工人の奥津城(おくつき)―」を鑑賞した。埴輪工人の墓と推察される埴輪棺のインパクトがハンパない。新屋敷(しんやしき)遺跡は、大宮台地の北端、埼玉古墳群から南西約7kmにあり、これまで7次の調査(1985〜1995年)で旧石器から江戸時代までの遺構と遺物を検出。なかでも、古墳は100基近くを検出、元荒川流域では最大の古墳群。墳丘が残る古墳はなく、埋蔵施設が確認された古墳は1基のみ。墳丘はいつの時代に削平されたのだろうか。

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新屋敷遺跡出土の人物埴輪「島田髷女性」は、川口市文化財センター分館郷土資料館で2020年に開催された特別展示で鑑賞している。

また、新屋敷遺跡第15号遺跡出土の動物埴輪(イノシシ)を、昨年10月にモラージュ菖蒲で開催された「ほるたま展2021」で鑑賞した。

新屋敷古墳群に隣接して生出塚(おいねづか)埴輪窯跡があり、新屋敷古墳群から検出された埴輪は生出塚埴輪窯で焼かれたもので、古墳の埋葬者は埴輪生産に関わった人物と考えられる。

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