週末は古墳巡り

古墳とは、およそ3世紀から7世紀に築かれた墳丘状の墓のこと。その数、およそ20万基。

「相澤忠洋 - その生涯と研究 -」展 岩宿博物館

群馬古墳フェスタ2019でまりこふんさんの「こふんにコーフンライブ」を堪能した後、岩宿博物館で開催中の「相澤忠洋 - その生涯と研究 -」展を見学した。1949年の岩宿遺跡発掘により日本に旧石器時代があったことを世に知らしめてから70年を記念した企画展。

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出展されていたのは、岩宿ムラまつりの後で見学した相澤忠洋記念館で館長の相澤千恵子さんに説明していただいた展示品(特に槍先型尖頭器)をそのまま岩宿博物館に持ってきた感じだが、みどり市立岩宿博物館にこれらを展示できたことに意義がある。なお、本企画展の図録は、会期末に間に合うように現在製作中とのこと。

今年2月、衆議院予算委員会分科会で立憲民主党の議員が文部科学大臣に、相澤さんが発見した槍先型尖頭器が文化財指定されていないことについて質問した。考古資料としての文化財指定するには、根拠となる論文などが必要になるであろう。1949年に明治大学岩宿遺跡を発掘調査して論文発表した石器(明治大学博物館蔵)は国の重要文化財に指定されている。それ以前に相澤さんが個人的に発掘した石器(含む槍先型尖頭器)は論文に記載されていないので考古資料として指定するのは難しいであろう。しかし、日本の考古学会に与えた影響は計り知れず、価値は十二分にある。近代の歴史資料としての指定はありえるかもしれない。

例えば、東京科学博物館にある明治13年に政府がイギリスから輸入したトロートン天体望遠鏡は、日本の天文学の発展に貢献した、歴史的に貴重な資料として、国の重要文化財に指定されている。

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