八幡山古墳は若小玉古墳群の中心となる古墳で、径80mの大型の円墳。7世紀前半の築造。1934年に小針沼埋立てで墳丘が削平され、石室が見つかった。前・中・後室の3室からなる全長16.7mの巨大な石室。「関東の石舞台」と呼ばれる。
後室の入口。
後室の奥壁。
後室の床石。
天井石の写真を撮り損ねた。ぺんさんのブログを参照されたし。
文献
[1] 東京新聞編集局 1993「古墳を歩く」
[2] 宮川進 1997「さいたま古墳めぐり」さきたま出版会
【空中散歩⑤】
— 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (@sakitama_museum) 2021年5月25日
今日は、埼玉古墳群周辺の古墳を空から見てみましょう。住宅街にこんもりと生い茂った箇所があります。あれは、行田市の地蔵塚古墳です。もう一つ、よく見るとむき出しになっている石室が見えます!あれは、行田市の八幡山古墳です。(史)#空中散歩 #地蔵塚古墳 #八幡山古墳 pic.twitter.com/vfp9pEolc7
【八幡山古墳(行田市)】 #埼玉の古墳
— 埼玉県文化資源課 (@saitamabunkazai) 2022年5月10日
バスツアーで巡った県内古墳紹介シリーズ、第10弾は行田市の八幡山古墳!
八幡山古墳は、7世紀前半頃に築造された円墳(直径約80m程と推測される)、でした。
過去形なのは、戦前に沼の干拓事業のために取り崩されたためです。
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取り崩した際に出現した石室は、調査の結果全長約17mにもなる巨大なものでした。現在の石室は、昭和52~54年の整備によって復元されたものです。
— 埼玉県文化資源課 (@saitamabunkazai) 2022年5月10日
八幡山古墳は次に紹介する地蔵塚古墳とともに江戸時代の地誌『新編武蔵風土記稿』に登場し、特に石室の様子が詳細に記されています。
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巨石が組まれた石舞台古墳の石室(奈良県明日香村)に匹敵することから「関東の石舞台」とも呼ばれているようです。
— 埼玉県文化資源課 (@saitamabunkazai) 2022年5月10日
復元とはいえ今もその威容を目にし、触れることができるのは嬉しい一方、開発と保護、そして歴史の足跡をどのように後世に伝えていくべきか、改めて考えさせられます。
(その4へ)
関連資料を少しですがまとめたので是非ご覧ください。
— 埼玉県文化資源課 (@saitamabunkazai) 2022年5月10日
・八幡山古墳石室(行田市HP)https://t.co/oDToho8RCW
・国営飛鳥歴史公園石舞台地区(奈良県HP)https://t.co/l4X2x6Tq54
・古代の遺跡破壊(奈良文化財研究所ブログ)https://t.co/rhJ5H4gfbP
※奈良時代の開発による古墳破壊の事例
【田島ヶ原サクラソウ自生地】
— 埼玉県文化資源課 (@saitamabunkazai) 2022年5月10日
(出張やプライベートで見学した文化財紹介シリーズ1)
ゴールデンウィーク中、田島ヶ原サクラソウ自生地を見に行きました。
田島ヶ原サクラソウ自生地は、さいたま市西浦和駅から徒歩20分の荒川沿いにあります。 pic.twitter.com/DAFl0JZ7DZ