遺跡の森こどもひろばに保存された木部山古墳群を散策。
木部山古墳群(きべやまこふんぐん)
まえやま 木部山丘陵に築かれた、古墳16基以上からなる古墳群で ある。そのうちの1基(前山B地点遺跡第1号墳)が昭和60年に美里町民体育館建設の際に、発掘調査された。
調査の結果、直径16m程の円墳で、埋葬施設に胴張り横穴式石室を採用した古墳時代後期でも新しい段階の古墳であることが判明した。
古墳時代後期の古墳は、周囲の土を掘り、その土で盛った中央部分(墳丘)に埋葬施設(横穴式石室)を設ける。そのため、周囲にドーナッツ状の凹み(周溝)が残る。美里町コミュニティーセンター東側にある甘粕西山古墳(木部山5号墳)はこのような古墳築造当時の周溝のあり方を良く残している非常に貴重な古墳である。
木部山2号墳、円墳、径10m、横穴式石室
木部山3号墳 、円墳、径15m、高さがないので写真だとよくわからない。
木部山4号墳 、円墳、径15m
美里町民体育館、建設の際に木部山1号墳(前山B地点遺跡第1号墳)が検出された
文献
[1] 埼玉県教育委員会 1994「埼玉県古墳詳細分布調査報告書」
[2] 2015 『美里町遺跡発掘調査報告書24:御社遺跡・美里町326号古墳・上川輪遺跡・前山B地点遺跡』埼玉県児玉郡美里町教育委員会
文献[1]より