国道4号線の利根川橋を渡り、中川低地の河畔砂丘群 西大輪砂丘を訪れた。
指定年月日 平成二十八年三月十五日
所在地 久喜市西大輪
西大輪砂丘は、榛名山や浅間山の火山灰等に由来する大量の砂が、寒冷期の強い季節風により、利根川の旧河道沿いに吹き溜められて形成された内陸性の砂丘である。平安時代から室町時代にかけて形成されたと考えられており、羽生市から越谷市にかけての中川低地に点々と分布する内陸性の河畔砂丘群は、全国的にみても珍しい。
西大輪砂丘は、利根川の旧河道東側に分布する四列からなる大規模な砂丘列であり、東側の二列の規模が特に大きい。東から順に、長さ千六百メートル・幅百五十メートル、長さ九百八十メートル・幅二百メートルの大きさを誇る。
指定地は標高約十四メートルに位置する西大輪神社・雷電社の境内であり、西大輪砂丘中で最も保存状態の良い場所の一つである。周辺の低地部との高低 差は約六メートルあり、砂丘の高まりや砂の堆積状況を明確に観察することができる。
- 中川低地の河畔砂丘群 西大輪砂丘 文化遺産オンライン
- 県指定 中川低地の河畔砂丘群 西大輪砂丘:久喜市ホームページ
- 第56回 かつての利根川の流れをしめす西大輪砂丘(にしおおわさきゅう):久喜市ホームページ
中川低地の河畔砂丘群はこれで4か所目。
『中川水系 総論・自然 中川水系総合調査報告書1』