天神塚古墳から国道140号線(彩甲斐街道)を戻って長瀞町の民俗文化財に指定されている「オショウジンと大ワラジ」を見学。
七月末の日曜日上長瀞区では公会堂に集まり、長い竹の先に御幣をつけたボンデン(梵天)と、フセギ(塞ぎ・防ぎ)のワラジや縄をつくる。
シンコの竹にワラジとフセギの縄をつるしたものを区境のカミ、シモに立てて道切りとする。大きなワラジの真ん中に穴をあけるのは、疫病神がこの集落に入って来ようとする時に、この穴から中をのぞき「こんなでかいワラジをはく大男がここには住んでいるのか 」とたまげて疫病神は退散するといういい伝えによる疫病除けの行事である。
ボンデンは荒川の大岩の上に立て、センゴリと呼び水垢離をとる。大山石尊詣(大山阿夫利神社)の名残りの習俗である。
文 栃原嗣雄 製作 堀口秩
広報ながとろ 令和2年6月1日「新型コロナウイルスを撃退!ワラジ」
上長瀞大わらじ保存会
石造物