週末は古墳巡り

古墳とは、およそ3世紀から7世紀に築かれた墳丘状の墓のこと。その数、およそ20万基。

曝井(さらしい) 水戸市愛宕町

曝井(さらしい)は、愛宕山古墳の西方、北に下る滝坂の中程、曝台といわれる右手にあって、「千歳湧く曝井の泉」と郷土かるたに選定された1200年の歴史を秘めた萬葉ゆかりの湧き水。

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曝井(さらしい)

三栗(みつくり)の那賀(なか)に向へる曝井の絶えず通はむ そこに妻もか

この歌は万葉集巻九にあって、普通、高橋虫麻呂の作といわれている。この曝井は『常陸国風土記』の那賀郡の条に、「坂の中に泉がわき出て、水量が多く清らかで、夏に村の女たちが布を洗って曝らした。」と書いてある。 この辺一帯の台地からは各所に湧き水が見られるが、ここがその代表的な場所といわれている。ここで布を曝らしたのは、調(ちょう)として都へ納めるためであったろう。それは女性の仕事であった。夏の日、多くの女性が湧き水にひたって布を曝らす、その水にたわむれるが如き、若やいだ姿態に、虫麻呂はロマンを感じて、この歌が出来たのであろう。

今回、私ども「常陸万葉の会」の同人は、 水戸市唯一の貴重な古代文学遺跡が雑草の中に埋もれて荒れ果ててしまうことを憂え、同人あいはかって歌碑を建て、世の心ある人々と共に永くこれを顕彰するものである。 常陸万葉の会

昭和五十二年八月

水戸西ライオンズクラブ寄贈

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曝井(さらしい)

萬葉集

三栗の中にむきたるさらし井の たえすかよはんそこにつまもが

(巻九一七四五)

この碑は、明治11年(1878)当時の地主 桜井安処が「曝井は常陸国の名所にして萬葉集に詠歌あり、又風土記に記して詳なり。然るに千余年の久しきを歴て、今はその処をしるものまれなり。 東湖藤田先生嘗て余に謂へらく、子はその土地の地の主なれば、石文を建て世人をして其処を永く忘れらんことこそ本意ならめと。」先生の言葉のまに石文を建てたものである。

水戸市

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曝井

常陸風土記

自 郡東北 挾粟河 而道驛家 當其以南

泉山坂中 多流尤清 謂之曝井 緑泉所居

村落婦女 夏月會集 浣布躁乾

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